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『真冬のゆっくり対策 3』 「へえ…そんなものがあるんですか」 「外の世界から流れてきたものです。透明なビニールの中で野菜を栽培するようです」 「でもビニールハウスだと風通しが悪くなるのでは?温度とか湿気とか」 「そこなんですよ。ですから我々は屋根を取っ払って実際に育ててみました。大丈夫なようです。外の世界ではどう使ってるのかは不明ですが」 「いくつかの畑に使ってみましょう。他に何かありませんか」 「そうですね、商品ではなくアイデアなのですが畑の周りに毒草を生やしておくというのはどうでしょうか?」 「春の毒草といえばトリカブトやスイセンとか有名ですね。ドクウツギなんて昔は農村でよく被害が出たものです。今から生えてきますかね?」 「そこなんですよねえ…あとは青唐辛子を用意して仕込んでおくとか」 「周りの村から苗木を調達するとか検討してみましょう」 「さて私も何か少し手伝わせてくれませんか?」 「ありがとうございます。今から壁を作るのですがお手伝いお願いできますか?」 「任せてください」 「「「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」」」」」」 洞窟の中は宴会だった。冬篭りというゆっくりにとって厳しい時期にドスが来てくれたのだから。 数分前 「ドスとみんなの約束だよ。ゆっくり理解してね!」 ドスまりさの帽子を被った女性が言った。 「おきてなんだね。わかるよー!!」 「「「「「「ゆっくりりかいするよ!!!」」」」」」 「1つ、無闇にすっきりしないこと」 「ゆ!どす、まりさたちはすっきりしてもだいじょうぶなんだぜ!」 「まりさ!さっき食糧を見せてもらったけどこの数じゃもうギリギリよ。それともまりさが食糧になってくれるの?」 「ご…ごめんなさい!!!!まりさがわるかったですううう!!!!」 「はるになったらすっきりしほうだいよ!それまでがまんしようね」 「1つ、………」 「1つ、…」 「みんな分かった?」 「「「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」」」」 「約束を破ったら死刑かこの群から出て行ってもらうわ。わかったわね?」 「「「「「「「はーい!!!!」」」」」」」 「じゃあみんなご飯にしようね!」 「「「「「「「やったね!えんかいだね!!!!」」」」」」」 こうしてゆっくり達の宴会が始まったのだ。 「ご飯だよ」 れいむのリボンを付けた虐待お兄ちゃんは親ゆっくりに食事を与えた。 「おきゃあしゃん!いっちょにたべよ!」 「赤ちゃんはドスから貰ってね。これは赤ちゃんには美味しくないんだ」 「ゆっふっふ、これはおとなのあじなんだよ。あかちゃんにはまだはやいよ。ごめんね」 「ゆっくちりかいちたよ!あとでゆっくちちようね!」 「赤ちゃんはこれを食べようね」 彼女は赤ゆっくり達に親ゆっくりとは別の食事を出していた。 「「「「むーちゃむーちゃ…ちあわせぇ♪」」」」 「「「「ちちちちちあわせええええ♪」」」」 赤ゆっくり達が完食した直後異変が起こった。 「ゆ!にゃんだきゃむずむずしてきちゃよ!」 「ゆ?にゃんだかぽかぽかしてきちゃよ!!」 「ありちゅもー」 「りぇいみゅもー」 「ゆゆゆゆゆ?あちゅくなっちぇきちゃよ」 「にゃんだきゃへんだよ!」 赤ゆっくりは頬を赤らめ体からぬとぬととした粘液を出していた。発情したのだ。 「ま…ま…まりしゃああ~しゅ~りしゅ~りぃ」 「しゅ~りしゅ~り…な…なんだかへんだよ。しゅ~りしゅ~り」 「しゅりしゅりしてたらきもちよくなってきちゃよぉ」 「な…なにしてるの!あかちゃん!すりすりしたらしんじゃよおお!!!!」 親ゆっくり達が気付いた時は遅かった。 「ゆっぎりやめぢぇええ!!まりしゃじんじゃうよおおお!!!!」 「にゃんだぎゃへんだよおおおお!!!!」 「まりじゃああああ!!!!!ちょっちぇもきもちいいわああああ!!!!!!」 「ぎぼぢわるいよおおお!!!!やべじぇえええ!!!!」 「ありじゅうう!!!!やべでよおおお!!!!」 「わぎゃらないよおおお!!!!!!らんじゃまああああ!!!!!!」 「やべでええええええ!!!!あがじゃんじんじゃうよおおおお!!!!!!」 「どぼじでええええ!!!!!!!」 「貴方達!!!なにしてるの!!!!早くとめなさい!!!」 何とか半分ほどは親ゆっくりが赤ゆっくりを咥えて離すことができた。それでもかなりの赤ゆっくりはまだ交尾をしたままだ。 「「ゆぎゅっ!ゆぎぃ!やめちぇ!やべじぇええええ!!!ゆげぁぁぁ!!!!」」 「「「「「んほおおおおぉぉおおおおぉおおお!!!!!」」」」」 「「「「だ…だめだよおおお!!!!それいじょうはああああぁぁ!!!」」」」 「「「「「「しゅっきりぃー!!!!」」」」」」 「「「「「「じゅっぎりぃ……」」」」」」 発情した半分の赤ゆっくりは頭から茎を生やしみるみるうちに真っ黒な塊へと化していった。 「でいぶのあがじゃんがあああああ!!!!」 「ばりざああああ!!!!!どぼじでうぢのばりざがああああ!!!!!」 黒い塊と化した赤ん坊に必死に呼びかけるが何も答えてくれない。 「何てことをしてくれたのよ!!!!!」 彼女は未だに発情している赤ゆっくりを集めた。 「この子たちの親は誰?前に出てきなさい!!!」 「ゆうううう…」 「他のゆっくりはれいむに従ってね。今からこの子達の裁判をするわ」 「じゃあみんな、こっちにおいで。後はドスに任せよう」 彼は残りのゆっくりを連れその場から離れた。レイプをした赤ゆっくりとその親を一列に並ばせて彼女は言った。 「まったく、貴方達は子供にどういう教育をしているの?」 「ご…ごべんなざいい…」 「なんであがじゃんがすりすりなんてじってるのお…おじえでないよぉ…」 「おきゃあしゃん、しゅりしゅりぃ」 事態を分かっていない赤ゆっくりは側にいる親にすりすりしている。 「どす!おねがいじまず!!ゆるじでくだざい!!!ぢゃんどおじおきじますがらああ!!!」 「ごべんなざい!ごべんなざいい!!!」 「そこのれいむ!」 「ゆ!!」 「私との約束を忘れてはないよね?」 「ゆ!ゆ!ゆ!ゆ!」 「言って御覧なさい」 「むやみにすっきりー!したらだめ…だよ…」 「そうね。さっき言ったもんね」 「あかちゃんたちを…どうするんだぜぇ…」 「そこのぱちゅりぃ!!!!」 「むきゅ!!」 「掟を守れない場合はどうなるんだっけ?」 「しけいかこのむれから…でていく…」 「そうね。死刑か追放よ」 「「ぞ…ぞんなあああ!!!!!」」 「「おでがいじまずううう!!!!!ゆるじでぐだざいいい!!!!」」 「「おでがいじまずう!!!!ありずはいながものでいいでずがらごのごだけはゆるじでええ!!」」 「「まだごのごは……おでがいじまずうううう!!!ゆっぐりざぜであげでぐだざいいいい!!!!」」 「黙りなさい!!」 「「「「「ゆぴいいいい!!!!」」」」」 「ドスとの約束を初日から破っちゃうの?そんな悪いゆっくりは潰すよ!!!」 「ゆぅ…ぐずっ…」 「ぁかちゃ…ん…なんでぇ…」 「今すぐこの子達を殺すかもしくはこの子を連れてここから出て行くか決めなさい!!」 「ぞんなのえらべないよおお!!!」 「ゆええ"ぇえ"えん!!!!」 「仕方ないわね…」 「ゆ!どす…もしかして…」 「死刑だけは許してあげるわ」 「「あじがどうございまずうう!!!!!」」 「「よがっだねえ…あがじゃん!!!!!ごれでゆっぐりでぎるよお!!!!」」 「ハア?」 彼女は壁を強く蹴った。 「「「ゆううう!!!!!」」」 「誰が許すなんて言ったのかしら?」 「じゃ…じゃあどうずるの…」 「これを口に咥えなさい」 彼女は木の枝を数本親ゆっくりの前に投げた。 「それで赤ちゃんの目をくり抜きなさい」 「ゆ!!!!」 「どす…いまなんていったの…」 「聞こえなかった?その枝で!!!赤ちゃんの目を潰しなさい!!!!」 一瞬場が静まった。 「そ…ぞんあああ!!!!!」 「いやだああああ!!!!!!あがじゃんがゆっぐりでぎないよおおお!!!!」 「ぞんなのどがいはじゃないわあああ!!!!!!」 「ゆえ"えぇえぇえん!!!!!!そんなのいやだよおおお!!!!」 「どっぢもいやだよおおお!!!!」 「この子達にレイプされて死んでいった赤ちゃんたちはどんな思いだったのかな?死んじゃった赤ちゃんのお母さんは今どんな気持ちなのかな?」 「ぞ…それは…」 「ゆぅ…ぐずん…だげどぉ…」 「早く決めなさい!早く決めないと貴方達全員潰すからね!!」 「ゆう"う"う"う…」 「あがじゃん…どうじよぅ…」 「時間よ。れいむから聞くわ。どうするの?」 「ゆううう…どぅじよぅ…」 「おきゃあしゃんとしゅりしゅりい~」 泣きながら悩むれいむと対照的に赤れいむは嬉しそうに頬擦りをする。 「殺すの?ここから出て行くの?それとも目を潰す?」 「ゆうううう…ぐ…ずっ…あがじゃあん…ごべんねえ…」 「ゆ?」 れいむは赤れいむに思いっきり圧し掛かった。 「ゆびぇえええ!!!!おがあじゃんにゃんでえええ!!!!」 「ごべんねえ!!!ごべんねええ!!!!おぞらでゆっぐりじでねええ!!!!!」 「ぎゅえええええ!!!!……もっちょ…ゆっきゅりちたきゃったよ……」 赤れいむは死んでしまった。 「ゆあ"あ"あ"あん!!!!ばがなおがあざんでごべんねええ!!!!ごべんねええ!!!」 「「ゆひいぃぃぃ…」」 「「どうじだらいいのぉ…」」 事態を飲み込めていなかった赤ゆっくり達もようやく自分達が置かれている状況を理解した。 「お…おきゃあしゃん…まりしゃ…いいこだ…よ…だきゃら…」 「うるさいよ!!」 「ゆぎゃあああ!!!!」 「れいぷするゆっくりはわるいゆっくりだよ!!!!ゆっくりしないでしね!!」 「ゆびぇええええ!!!!!!まりじゃじにだぐないよおおお!!!!」 吹っ切れて赤ん坊を潰す親ゆっくり。 「みゃみゃぁ…ありちゅ…ちにたくにゃいよお…」 「ごめんなしゃぃ…ごめんなしゃぃ…」 「ごべんねえええ!!!!!!ごべんねええ!!!!」 「あがじゃんのぶんまでゆっくりずるがらああ!!!!!ままをゆるじでええええ!!!!!」 「いじゃいよおおお!!!!!やびぇでえええ!!!!!!」 「ぢにだくにゃいよおおおお!!!!たじゅげでえええ!!!!!」 泣きながら我が子を潰す親ゆっくり。 「おぢびじゃああん…ごべんねえ…すぐずまずがらがばんじでねえ…」 「ゆぴゃああ!!!!」 「いじゃいよおおおお!!!!!」 「りぇいみゅのおべべが!!!!おべべぎゃあああ!!!!」 「ぐらいよおおお!!!!!!なにもみえないよおおおお!!!!」 「ごべんねええ!!!!!」 「おぎゃあじゃんが…ゆっぐりざぜてあげるがらあ…ごべんねええ!!!!」 泣きながら目を潰していく親ゆっくり。赤ゆっくりとともにここから出て行くゆっくりはいなかった。 「そう。それでいいのよ。辛いけど掟を守らないとみんなゆっくりできないのよ。貴方達は反省してゆっくりしなさい」 「わがっだよお…」 「なにもみえにゃいよお…おぎゃあじゃん…どごにいるのお…」 「ぐらいよお…まりしゃあ…ありちゅううう…ちぇえええん…どごにいるのお…」 「あがじゃあん…ゆっくりじでねえ…」 親ゆっくり達は潰れた赤ゆっくりを食べていた。これがゆっくりの中での供養だという。目を潰された赤ゆっくりは親ゆっくりとともに巣へ帰っていった。 一方彼女は先ほどの虐待お兄ちゃんとの会話を思い出していた。 『俺が持ってきているモノだとこれですかね』 『それは?』 『これは精子餡ですよ。通常の何百倍も濃縮してます。こっちは妊娠促進剤と媚薬です』 『ええ』 『精子餡をゆっくりに注入したり肌にすり込むと妊娠しますよね。この濃縮した精子餡と妊娠促進剤と媚薬を混ぜるととんでもない薬ができるんですよ』 『霧吹きを取り出してどうするんですか?』 『精子餡と促進剤と媚薬を混ぜたものをお湯で溶かして…よっと、よく振って……これで完成です』 『これをゆっくりに噴きかけるんですね』 『ええ。噴きかけるだけでゆっくりは妊娠するんですよ。大抵は植物型ですね』 『それは確かにとんでもない薬ですね。発想は私と同じですよ』 『貴方は?』 『私も媚薬を持ってきてます。かなりのやつを。あとは睡眠薬ですね。火攻めする気だったんで用意はこれくらいなんです』 『妊娠で体力を奪わせて黒い塊にするか食糧を一気に減らす作戦…ですね』 『媚薬の方は私がやるわ。そうね、赤ゆっくりを発情させましょう』 『じゃあ霧吹きは俺がやります。あ、睡眠薬くれませんかね』 (彼はうまくやってるかしら…) 「ゆふう…ゆふう…」 「ゆゆ~ん…ゆゆうう…」 「ゆぴーゆぴー」 ゆっくり達は眠っていた。満腹して眠くなったのではなく虐待お兄ちゃんが盛った睡眠薬で眠っているのだ。 「もう!たべたらすぐねるなんてとかいはじゃないわ!!」 「あかちゃんがたいへんなことになってるときにねないでよぉ」 「あがじゃんがあ…ゆええぇえん…」 全てのゆっくりに盛ったはずなのだが先ほどの騒ぎで眠気が吹っ飛んでしまったようだ。といっても半分は寝ている。 「いいよ。寝かせてあげな。さっきの事はドスに任せなさい。この子達もショックだったんだ。落ち着かせてあげよう。君達もゆっくりしなさい」 「うん…じゃあれいむにまかせるわね」 起きているゆっくりは巣の中に帰っていった。彼の周りは眠っているゆっくりだけになった。 「(じゃあ始めますか)」 彼は霧吹きを眠っているゆっくり達に噴きかけた。さらに辺り一面にも霧吹きを噴きかけた。 「(これくらいかな。あとは少し待てばいい)」 彼は一旦彼女がいる所へ向かった。この後戻ってきた時に偶然ゆっくりが妊娠しているのを見つけたふりをして皆を集めるつもりだ。 つづく by 虐待おにいちゃん
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「ゆ゛っぐり゛じだい゛よ゛お゛ぉ゛ぉ゛!!ゆ゛っぐり゛ざぜでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 山菜取りから帰る途中、茂みからそんな声が聞こえてきた。 何事かと思い覗き込むと、そこには罠にかかって動けなくなっているゆっくりがいた。 大方ハンターが仕掛けた物だろう。ゆっくりは高く売れるからな。 犬猫ならともかく、ゆっくりなんぞ助けても仕方が無いのでそのまま行こうとする。すると 「お゛に゛い゛ざん゛!!だずげでぐださい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 お兄さんじゃあ、しょうがないな。 小さな頃から老け顔で、十五にして父親からも『親父』と呼ばれていた俺の憧れの呼ばれ方ベスト5だし。 「そら、もうかかるんじゃないぞ…って無理だよな。ゆっくりブレインだし」 「ゆっくりできる!ゆっくりできるよ!おにいさんありがとう!!!」 「はいはい。じゃあな饅頭」 「まんじゅうじゃないよ!れいむだよ!ゆっくりおぼえてね!!」 「へーへー」 あまりこんな所を人に見られたくはないので早足でその場から離れる。 ゆっくりはまだ何か叫んでいたが、どうでもいい。どうせいつものあれだろう。 家に着いて早速至高の山菜料理を作っていると、戸を叩く音が聞こえた。誰だろう。 「はいはい今開けますよー」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 なんと客はゆっくりだった。それも二匹。 「何だお前ら、一体何の用だ」 「ゆっくりさせていってね!!ゆっくりさせていってね!!」 「何言ってやがる帰れ帰れ。うちにはお前らみたいな饅頭に食わすタンメンはねえぞ」 「まんじゅうじゃないよ!れいむだよ!ゆっくりおぼえていってね!!」 「あん?何だそりゃ。ひょっとしてお前さっき会ったゆっくりか?」 「そうだよおにいさん!ゆっくりさせていってね!!」 「じゃあそっちの黒いのは何だ」 「れいむのおともだちだよ!まりさっていうんだよ!!」 「よろしくねおにいさん!まりさもゆっくりさせていってね!!」 一体どういうつもりだろう。まさか親切なカモがいるからと、仲間共々たかりに来たのだろうか。 「ちょっと親切にした位で調子に乗るんじゃねえぞ饅頭。お前らなんかにゃ水一滴だってやらん!」 「いらないよ!ごはんいらないよ!だからゆっくりさせていってね!!」 「おねがいします!ゆっくりさせていって!!」 なんと飯はいらんときた。一体何事だ?油断させてつけこもうなんて知恵がある訳も無いし…… ま、いらんと言うなら別に上げてやっても構わんか? 今晩居座るなら明日加工所に売りに行けばいいんだし。 「ああ分かったよ。大人しくするなら入れてやる」 「ゆっくりするよ!ありがとうおにいさん!!」 「ありがとう!!」 ぴょんぴょん飛び跳ねながら家の中に上がりこむ。何を嬉しそうにしてるんだこいつらは。 「お前らはその隅っこで大人しくしてろ。何も食わせてはやらんし、暴れたりしたら食うからな」 「わかったよ!ゆっくりじっとしてるね!!」 「ゆっくりたべないでね!!」 「ああそうしてろ」 何とも妙な話だ。ひょっとして狐にでも騙されているのか? 首を傾げつつ料理を作り、一人で食う。その間物欲しそうにこちらを見ていたが、当然分けてなどやらん。 「おいお前ら涎を垂らすな汚らしい。踏み潰すぞ」 「ゆ!ごめんなさい!!ゆっくりふいておくね!!」 「ゆっくりふまないでね!!」 益々おかしい。本当にこいつらゆっくりなのか…まあどうでもいいか。 その後風呂に入ったり布団を敷いたりしている間も奴らは大人しかった。不気味だ。 「お前ら帰らんでいいのか?俺はもう寝るが」 「ゆっくりとまっていくよ!ゆっくりねていってね!!」 「ゆっくりおやすみ!!」 「ああおやすみ。寝てる間に暴れたり盗み食いなんかしたら八つ裂きにするからな」 そう言ってさっさと寝る。まあ、仮に寝てる間に盗み食いなんかされても所詮二匹だけだ。 二匹とも売れば十分プラスになるだろう。 翌朝。妙な騒がしさで目が覚めると同時に、昨夜の考えは間違っていたと思い知らされた。 こ、こいつらまさかこんな方法で俺に嫌がらせをしやがるとは……!ゆっくりって奴は悪知恵は働くんだな畜生!! 「あ、おにいさんがおきたよ!!ゆっくりおはよう!!」 「ゆっくりおきてね!!」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」 どうやらあの二匹、俺が寝ている間に交尾しやがったらしい。ミニマムサイズのちびゆっくりが十匹もいる。 当然家の中は荒れ放題、食い物はほぼ全て食い尽くされている。 「お前ら、荒らすなって言ったよな?そこまで八つ裂きにされたいのか。そうかそうか」 「れいむとまりさのあかちゃんだよ!!ゆっくりかわいがってね!!!」 「ゆっくりかわいいでしょう!!!」 「んな訳あるかこの糞饅頭が!!てめえら一匹たりとも生かして返さんぞ覚悟しろ!!!」 怒鳴った瞬間、それまでの喧騒が嘘のように静かになった。 親ゆっくりれいむが、涙目になってこちらを見ている。 「ひどい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!ぜっがぐお゛ん゛がえ゛じじであ゛げだの゛に゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「あやまってね!!ゆっくりあやまってね!!」 「「「「「「「「「「ゆっくりあやまってね!!!」」」」」」」」」」 「恩返し、だぁ?一体どういう事だ。説明しろ糞饅頭」 どうにかこうにか聞き出した所によると、罠から助けてくれた俺に恩返しがしたかったらしい。 だが恩返しの方法なんて分からない。 そこで友人のゆっくりまりさに相談したら、可愛い赤ちゃんを見せてあげれば喜ぶに違いないという結論に達したとの事。 ゆっくりに恩なんて概念があった事に驚きだ。加工所の人に話してもきっと信じないだろうな。 「そうか。事情は分かった」 そう、悪気は無い事は分かった。だが、それだけだ。 悪気があろうが無かろうが起きた現実には何の違いも無い。俺は家中をメチャメチャに荒らされ、食い物を全て奪われた。 その代償はきっちりと払ってもらわなければならない。というか、恩返しなのに恩着せがましい物言いをするのが気に食わん。 「じゃあお前らとゆっくり遊んでやる。そうだな、かくれんぼをしようじゃないか。鬼は俺だ」 「ほんとう!?ほんとうにあそんでくれるの!!!」 「おにいさんありがとう!!ゆっくりかくれてるね!!」 「「「「「「「「「「わー!ゆっくりかくれようね!!!」」」」」」」」」」 「おっと。お前は俺と一緒に探すんだよ」 「ゆっ!だっこだ!だっこきもちいい!!!」 親ゆっくりれいむを抱きかかえて座る。こいつにはせいぜい楽しませてもらわんとな。 しばらく待ってもういいかーい。あちこちからもういいよー、と聞こえたのでゆっくりれいむを抱えたまま捜索開始。 「……ゆっくりまりさ、見つけた」 信じられん、あれで隠れているつもりか。頭隠して尻隠さずとは言うが、こいつは顔しか隠れていない。 「みつかっちゃった!!おにいさんすごい!!」 「れいむはわからなかったよ!!おにいさんすごい!!!」 これがゆっくりブレインか……よく生きていられるな。 「じゃあ見つかったまりさも俺がだっこしていてやろう」 「ゆっくりだっこしてね!!!」 「おそろい!おそろい!!」 片腕で何とか抱えて残りのちびゆっくりを探す。 奴らは体が小さい分難易度が高いが、所詮はゆっくり。簡単に次のを見つけた。 「ちびゆっくりれいむ、見ぃつけた」 そう言ってゴミ箱に隠れていたちびゆっくりを空いた手で掴む。 「ゆっくりみつかっちゃった!!!」 「おにいさんほんとうにすごいね!!!」 「ゆっくりかくれんぼのめいじんだね!!!」 「それじゃ、見つかったちびゆっくりちゃんは罰ゲームだ」 「ゆ?」 ちびゆっくりを口の中に放り込む。途端、ゆっくりれいむが物凄い形相で叫ぶ。 「なにするの!!おじさんやめて!!ゆっくりはなしてあげて!!」 おじさん、だと…?一瞬このまま殺してやろうとも思ったが、思いとどまって口の中を見せる。 「ゆっくりあったかいよ!」 「何勘違いしてやがるんだお前は」 「ゆっくりまちがえちゃったよ!!」 口の中でちびがもぞもぞ動く感覚が面白い。舌で転がしてやると喜んでいるようだ。 そんな風に舌で弄びながらちびゆっくりを探し、見つける度に口の中へ放り込む。 あっという間に十匹とも口の中へ。何てチョロいんだ。 「あっというまだったね!!!」 「ゆっくりするまもなかったね!!!」 そんな風に賞賛する親ゆっくり二匹。愚かな奴らだ。ゆっくりするのはこれからだというのに。 「じゃあ、ゆっくりあかちゃんをはきだしてね!!!」 ああ、吐き出してやるとも。頷いて、床に文々。新聞を広げ、二匹を両手でがっちりホールドする。 そして、口の中できゃっきゃと遊ぶちび共を一気に噛み砕く。プチプチという感触が気持ちいい。 口の中から物凄い悲鳴が聞こえる。ククク痛かろう怖かろう。 「お゛じざん゛や゛め゛でよ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!どうじでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「はや゛ぐだじであ゛げでね゛!!さっさとだずげであ゛げでね゛!!!」 そうかそうか吐き出して欲しいか。じゃあそうしてやろう。 新聞紙の上に噛み砕いたちび共を吐き出す。先程まで賑やかだった連中は、今や苦しみの声を上げるだけの醜い塊だ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!れ゛い゛む゛の゛あ゛がぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆ゛っぐ!!ゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 大変喜んでいただけたようで満足です。その後もねっとり言葉責めして反応を楽しむ。 やっぱゆっくりの活用法は食用じゃなくて愛玩用がベストだよな。 気の済むまで言葉責めする頃には、親二匹は廃人、いや廃饅頭になっていた。目は空ろで口をぱくぱくさせている。金魚みたいだ。 「じゃあこれを片付けないとな」 「ゆ゛ぶふぅっ!!?」 「ぐお゛え゛ぇ゛!!」 まだ半数くらいは息があるちびゆっくりの塊を二匹の口の中に押し込み、口を塞ぐ。 「「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」」 二匹とも物凄い勢いでもがく。さっきまでの様子が嘘みたいだ。ああ楽しい。もっと鳴いてくれ。 しばらくすると二匹ともしっかりちびゆっくり共を嚥下した。これでやる事は大体やったな。 「それじゃあ行こうか糞饅頭共」 「ゆ゛っ……ゆ゛っぐ……?」 「どごに゛…どごに゛い゛ぐの゛……?」 「勿論ゆっくり加工所さ。お前らゆっくりしたいんだろ?好きなだけゆっくりさせてやるよ」 「い゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!がごお゛じょはい゛や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「も゛う゛い゛や゛だ!!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛がら゛お゛う゛ぢがえ゛る゛!!!がえ゛る゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「そんなに嬉しそうに鳴くなよ、興奮するなぁ。何か良い事でもあったのかい?」 軽薄な感じで話しかけるが、もうこちらの声など聞いていないようだ。 肩をすくめ、山菜取り用のかごに二匹を詰めて蓋をして出かける。 道中、何やらゆっくりまりさがゆっくりれいむを攻め立てていたようだ。ひどい奴だ。俺からすれば同罪なのに。 日が高くなりつつある空を見上げて、かごの中のやりとりを楽しみながらゆっくりと加工所に歩いていった。 "Repaying the kindness" is COMPLETE!! 選択肢 投票 しあわせー! (12) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (2) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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※このSSはゆっくりが酷い目に合います。なお虐待描写は薄めになっております 『ゆっくり競泳』 夏 日差し 暑い この条件から導きだされる田舎暮らしの考えは只一つ。川に涼みに行く とりあえず準備でもするかな おおあついあつい。そんな声が聞こえるあぜ道を虫取り少年のような格好で歩く。ちなみに俺は青年だ あの森の中央には平野があり目的地の清流の川が流れている。あともう少しというところだろう 実は涼みのついでにもう一つ目的がある。あの川では苔も良く育つため鮎が住み着いているのだ この時期なら塩焼きも良いが天ぷらにも出来る。そのために俺はわざわざ重たいテンプラセットを担いで行く そう思うと気持ちがはやる。俺は木漏れ日の中で足どりを速めた 川について俺は軽くため息をついた どうやら俺以外に人の姿は見当たらない。さっそく川岸に腰を下ろし鮎釣りの準備をする しかし鮎の影が少ない気がする。まぁこんな年もあるのだろうと特に気にも留めず釣りを始めた 釣果はまぁまぁといった所だ。これだけ有れば十分だろう そして一度川から離れて荷物置き場へ行くと後ろからけたたましい叫び声が響いてきた 「ゆぐう゛っ!お゛お゛れ゛る゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」 「まり゛ざがあ゛あ゛あ゛あ゛!だれ゛か゛だす゛けでえ゛え゛え゛!!!」 なんだこいつらは?見れば一匹のゆっくりまりさが帽子を船代わりにして川に浮かんでいる。だたし岩に引っ掛っており動けないらしい その岩には俺が捕まえた鮎を入れたバケツが繋がってる。ははあんなるほど。コイツら俺の鮎を横取りしようとしたのか 更に見たところまりさの帽子は半分沈みかけている。岩にぶつかった所為で帽子が曲がりそこから水が流れ込んでいる ちなみに連れとみえるれいむはただ見てるだけだ。枝でも使えば届く距離だろうに とにかく俺はバケツへと近づいていく 「ゆ゛!?おじさん!はや゛くま゛り゛さ゛をたす゛けて゛あ゛げてね゛!!!」 「ありがとうおじさん!かわいいまりさをたすけてくれるんだね!ゆっくりはやくするんだぜ!!!」 「おいれいむ。なぜまりさは川にはいったんだ?」 「ゆ?そんなのいいからはやくまりさをたすけてね!ぷんぷん!!!」 「ブブー!残念なお知らせがあります。お兄さんはれいむが答えてくれないのでまりさを助けてあげられません」 すると間をいれずにまりさが答えた 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛!?おにいさん!まりさはみずあびにきたんだぜ!」 「俺はれいむに聞いてるんだ。おいれいむ、まりさが死んでもいいのか?ちなみに嘘だったらお前も川にいれるからな」 「ゆ゛う゛う゛う゛………。ま、まりさはみずあびにきたんだよ!うそじゃないよ!おさかなさんなんてしらない!!!」 誰も魚なんて言ってないがな。まぁ最初から分かってたのでとりあえずまりさの髪飾りに釣り針をつける そして川にダイブ!!!……の一歩手前で釣り竿を固定する 「ゆ~!おそらをとんでるみた……ゆ゛!?おじさん!すいめんにちかづけないでね!」 「なんでだよ?お前らは川に水浴び来たんだろう?だったら水に触れたって大丈夫だろ」 「っ!?」 ゆっくりまりさとれいむは所詮饅頭だ。皮だってメリケン粉を練った物だし水をかければすぐにふやける この前子供達が水鉄砲でゆっくりを追いかけまわしていたからその事は良く知ってる さぁどうするかな? するとしばらくしてまりさが口を開いた 「おにいさん!まりさはやめようっていったんだぜ!でもれいむがまりさをおどしてさかなをとりにいかせたんだぜ!!!」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛???どお゛じでそ゛んなごどいう゛の゛!!!」 「なるほど。ではまりさは悪くなくてこの糞饅頭のれいむが諸悪の根源なんだね?」 「ゆっ!そうだよ!こんなくそれいむはまりさのともだちなんかじゃないんだぜ!おにいさんはやくまりさをたすけてね!」 もはやれいむはあまりのショックに餡子が追いつかず黙って震えている。何でこんな奴が野生で生きれるんだか不思議君もびっくりだ 俺はまりさを陸に揚げながらそう思った。案の定まりさはニヤけた顔でれいむを罵倒している 「じゃあまりさはおうちにかえるかられいむはそこでゆっくりしんでね!」 「……ま、人間様を舐めるなよってね」と呟く俺はまりさを抱えた 「ゆっ?おにいさん!まりさはおうちにかえるんだよ!はやくはなしてね!」 「何言ってるんだい。まりさの大事な帽子がビチャビチャじゃないか。それだと腐ってしまうぞ。どうだい、お兄さんのおうちでゆっくりしないか?」 「ゆゆゆ!そうだね、おにいさんのおうちでゆっくりしてあげるね!」 「じゃあこのわるいれいむはどうしようか?」 「くそまんじゅうのびっちれいむはいっしょうそこでゆっくりしていってね!」 「そうだな。それじゃあいっしょに帰るか!まりさ!」 そうして俺は自宅へと向うことにした。その間まりさはずっとニヤニヤしてれいむの事を罵倒し俺は適当に相槌を打っていた 俺の背中のバッグは歪に膨れて震えていたがまりさはそんなこと気にも留めなかった (そういや結局テンプラセット使わなかったなぁ。まぁ家で塩焼きにするか) おおゆうやけゆうやけ。そんな声を聞きながら俺は帰途についた ドアを開けて家に入ると……なぜかゆっくりの声が聞こえた。家の中からだ 抱えているまりさをソファーに置いて待たせておくと台所へ向う。それはもう床が泥と何かでドロドロだった 「ゆっ、おじさん!ここはまりさのおうちだぜぇ!にんげんははやくでていくんだぜぇ!」 無言で捕獲and透明箱行き。そのまま居間に戻った 「おにいさん!そのまりさはなんなんだぜ?」 「これはね、悪いまりさなんだ。だからお兄さんがこうやって閉じ込めてるんだ。まりさはそんな悪いゆっくりじゃないよね!」 「ゆっ!そうだぜ!あんなくそれいむとはちがうんだぜ!」 (以下、川で会ったまりさはまりさA、この家に入ったまりさはまりさBと表記する) 「よしまりさA、お兄さんと晩飯にしようか!」 「そうだね!はやくゆっくりとごはんもってきてね!」 「おじさん!まりさBにもごはんたべさせるんだぜ!あとはこからゆっくりだすんだぜ!」 雑音は気にせず俺の晩飯と適当なおにぎりを作ってやる。そういや後で掃除しないとな 「よしまりさA、晩飯だぞ」 「ゆっ!おにいさんありがとう!」 「どお゛じでまりざBには゛ない゛のお゛お゛お゛!!!!!はや゛くし゛な゛い゛とゆっ゛く゛り゛ゆる゛さ゛な゛い゛がらね゛え゛え゛え゛!!!!! 「おお許さないだってさ、怖い怖い。飯は美味い美味い」 「そうだねおにいさん、こわいこわい」 「ゆぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!???」 「ゆっくりできないまりさBはそこでくやしがってるといいよ!ハフハフッ、めっちゃうめぇ!」 「ゆぬydfじおdfんvgdffgfニコウザdfくぁw★!?’&・1」 まりさBは箱を涎か汗か涙でグチャグチャに汚して何か叫んでいる。もちろん内側だけ汚れているので無駄なのだが そうやって俺とまりさAはまりさBを肴にしてれいむの事などを話しながら晩飯を終え、その日を終えた これが最後にゆっくりできる夜だとも知らずに…… 翌日、俺は起床すると玄関の棚を開けて食べ物をほり込んでやった そしてまりさA、Bを起こして朝食を開始する。やはり昨晩のようにまりさBを肴に(ry 「おなかいっぱいだなまりさA!じゃあお兄さんといっしょに遊びにいくか!」 「ゆ?まりさAはゆっくりするよ!しばらくまりさのおうちでゆっくりするね!」 一晩でおうち宣言である。しかし此処はなんとしても川に連れていかねばならない こっそりとまりさAに耳打ちする (あのわるいまりさBを処刑するんだよ!まりさAもいっしょに見たくないかい?) 「ゆゆっ!?おじさんあたまいいね!まりさもいっしょにつれていってね!」 大声で返事するまりさA。もはや昨日の礼など覚えてないようである。相変わらずニヤニヤしやがって フン、それももうすぐお終いだ おおいなかいなか、という声を聞きながら俺は川へと向う 昨日と違うのはまりさA,Bの同行と背中に入っている中身である 結局まりさAはまりさBとれいむの悪口ばかりを得意げに言いながら満足げに顔を反らせていた どうしてここまでブチ殺したくなるんだろう。稗田さんはその道のプロらしいが体が弱いとも聞く。不思議なものだ 今度たずねてみようか。土産は赤ちゃんゆっくりでいいだろう おっと川が見えてきたな。俺は腰を下ろして準備にかかった まず川の向こう岸とこちらの岸に平行になるように3本ずつ杭を打つ。同じ岸の杭の幅は一定にする そして向こう岸に対応する杭同士を縄で結ぶ。これで川の流れと真横に分割されたコースが二つ出来た つまりは水が横に流れる競泳プールの様なものだ。ちなみに距離は7~8mぐらいでバサロマークは無い 「よしまりさA、B。今からお前らに競争してもらう」 「ゆ?まりさAはまりさBのしょけいをみにきたんだぜ!そんなことしたくないぜ!」 「あぁルールを言ってなかったな。ルールは簡単!早く向こう岸に着いたゆっくりの勝ち。負けたゆっくりは処刑だ」 「「っ!!!!!!」」 まりさAは驚きを隠せないようだ。一方のまりさBは急な話だが、それでも少し希望が出てきたので目に光が戻った 「おじさん!まりさAはそんなことにつきあってられないよ!ゆっくりおうちにかえるね!」 「おいおいまりさA、お前が負ける訳ないだろ?相手は昨日からロクにメシをくってないんだぜ?楽勝だよ それにもしお前が勝ったらお菓子も沢山あげるよ」 「ゆっ!?そうだね!らくしょうだね!あとでおかしちょうだいね!」 「おうおう、頑張ってくれよ」 『此処で選手の確認をしましょう。こんにちは、実況のスイミング喜多です。 まずは1コースのまりさA選手。かなり余裕の表情です。確かにお肌のコンディングはばっちしでしょう。 一方の2コース、まりさB選手。体力に不安がありますが命が掛かった勝負、負ける訳にはいかない!そんな熱い心が伝わります。 さぁもうすぐ始まります第一回ユックリピックin幻想郷、水泳の部。勝利の栄光は誰の手に! それではここで審判長からの言葉です』 「えー今回のユックリピック競艇の部は全幻想郷水泳連盟の規則に乗っ取って行ないます。 今大会ではフォルススタートは即失格となりますので十分に注意するようにしてください。なお応援について(ry」 「いみわかんないよ!さっさとはじめてね!」 「そうだよ!はやくはじめてね!ぷんぷん!」 「そうだな。俺も一人じゃ疲れてきたよ。じゃあ準備はいいか?よぅい、セイッ!」←掛け声 ザァッ!スタートダッシュで先陣をきったのはまりさA、帽子を少し前に傾けて必死に枝で漕いでいる まりさBはやや遅れ気味ながらもまりさAの後ろにしがみ付いており両者の距離は縮まらない しかしまりさAが横に流されて進行方向が斜めになってしまった。その隙を逃さずまりさBは涎と汗と涙でグチャグチャになりながら漕ぐ だが急に力んだまりさBは相当体力を消耗したのかペースが落ちてきた。もう残り4分の3だが顔が半分死んでいる その間にもまりさAは進んで行く。やった、まりさAのかちだ。あのまりさBはゆっくりしんでね。そう確信して向こう岸へタッt―――― 「まりさ!ゆっぐりじでいってね!」 「ゆっくりしていってね!」 まりさAは向こう岸から聞こえたゆっくりの声に反応し、口を開けてしまった 口から落ちた枝は横に流れてゆき、まりさも横に流されるが体が縄に引っ掛りゴール前10cmで静止する 悲しいかな、枝は川に浮いてはいるが縄は水面よりも高い位置に張ってあるためそのまま下流へ流れて行く そして進む手段の無いまりさAを尻目にまりさBはゴールしてしまった そのとき見えた向こう岸には、あのれいむが居た。昨日死んだはずの、糞れいむが見えた 「どお゛じであ゛ん゛な゛ごどいう゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!ぐぞれ゛い゛ぶの゛ぐぜに゛い゛い゛い゛!!!!!!!!」 「はいまりさAの負けー。ざんねんでしたー処刑執行ー」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛な゛ん゛でな゛ん゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」 「なんでってお前負けたじゃん。ちなみに応援はOKだからなんの違反もないしな」 「あんなひどいこといったまりさAはさっさとくるしんでゆっくりしんでね!おにいさんがゆっくりたすけてくれたよ!」 そうなのだ。実は昨日れいむをこっそりカバンにつめて持って帰ったのである 帰宅後に玄関の下駄箱に入れてエサをやりながら待たせていた。もちろんその間にまりさAの罵倒は丸聞こえである 当然まりさAへの怒りは溜まり今にも襲い掛かりそうだったのを見て俺が提案したのである まりさAを負けさせるためにゴール直前でまりさAにだけ聞こえるように「ゆっくりしていってね!」と言ってくれと ゆっくりした結果がこれだよ! 「そうか、れいむは苦しませてゆっくり殺したいのか。よし、こうしよう」 俺は未だに浮いているまりさAの帽子に縄をくくりつけて川の岩に固定し、放置した そしてまりさB、れいむの二匹を連れて帰宅した。そのときに後ろから声が聞こえたが気にしなかった あれから一週間して俺はまりさBとれいむで子供を作らせて生まれると同時にかっぱらい、親二匹は畑の肥やしにした その赤ゆっくりを手土産として、俺は稗田のお嬢さんの家にたずねに行くのだ どんな反応をしてくれるのだろうか。少し期待しながら俺は相変わらずのあぜ道を歩くのである (終) 初投稿の喜多です。本名じゃないです SSどうだったでしょうか?虐待の面で弱いかな 次はもうちょっと読みやすい文章にしたい そういえば、実は競泳じゃなくて競艇なんだよね オマケ~まりさAのその後~ まりさA「だれ゛がだす゛け゛でよお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!か゛わ゛はこ゛わい゛よお゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 れみりゃ「れみ★りあ☆うー♪たべちゃうどぉ~。うーうーッ!?うぎゃあああ!!!ざくや゛ー!ざぐグボッ!!!」 まりさA「コイツ……体付きの癖に川で溺れやがったぞっ!?ゆっくり襲った結果がこれだよ!」 このSSに感想を付ける
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シムゆっくり・ちゅーとりある編 ──さて、あなたが見下ろす箱庭の中には、一組のゆっくりれいむの家族がいます。 大きなお母さんゆっくりが一匹に、成体のお姉さんゆっくりが三匹、赤ちゃんゆっくりが五匹。 箱庭の中には今はなーんにもありません。平坦な草っぱらに、辛うじて雨宿りができそうな木が一本。お母さんゆっくりよりずっと大きい岩が一つ。 ご飯になりそうなお花も虫も果物もありません。このままではれいむの家族は飢え死にしてしまいますね? あなたの役目は、このゆっくり達が全滅しないように、限られた資金でお世話してあげることです。 ゆっくり達は、あなたが見ていることを知りません。あなたも、ゆっくり達を見ていることを知られてはいけません。 あなたが箱庭に、ご飯を置いたり、木を植えたりしてあげられるのは、ゆっくり達が寝ている夜だけです。 日が昇っている間、あなたはゆっくり達を見守ることしかできません。そういうルールです。 ゆっくり達ができるだけ長くゆっくりできるよう、頑張ってくださいね? もちろん、ゆっくりをゆっくりさせたくないと言うのなら──それもまたあなたの自由です。 それでは、一日目を始めましょう。 ○一日目・朝 「ゆゆ~ぅ……」 まず最初に、お姉さんゆっくりの片方が夢から覚めました。 しばらくぼうっとしていましたが、やがてぱっちりと目を開けると、お決まりのあの言葉で叫びました。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「しちぇいってね!」 応じるように、お母さんと姉妹達が目を覚まします。 お母さんはまだ眠そうな赤ちゃん達の顔を舐めてあげると、 「今日も一緒にゆっくりしようね!」 と言いました。 しかしその後すぐ、自分達がどこにいるのか気づきました。 お姉さん達もそれに気づいた様子で、慌ててぴょんぴょん飛び跳ねます。 「ゆ! ここれいむたちのおうちじゃないよ!」 「ごはんがないよ! たからものもないよ!」 「どうしよう! おかあさん、どうしよう!?」 こないだ生まれたばかりの赤ちゃん達は、まだよく事態を把握できていないようです。 「ゆゆ……」 お母さんも突然のことに戸惑っていましたが、そこは年の功、すぱっと思考を切り替えて、これからのことを前向きに考えます。 「しかたないから、ここでゆっくりしようね!」 「「ゆっくりしようね!!」」 お姉さんたちは、お母さんの頼もしい様子に安心したようです。 ともあれ九匹のゆっくり家族達は、新しい住処と、ご飯を探しにいくことにしました。 ○一日目・昼 でもゆっくり達は、すぐに壁にぶつかってしまいました。 比喩的表現ではなくて、本当に壁にぶつかったのです。 「でられない……」 お母さんが呟きました。 箱庭は、十五メートル四方の空間で、四方は白い壁に囲まれています。 不思議なことに、壁のせいで日陰ができることはありません。まるでお日様の光が壁をすり抜けるように差し込むのです。 ……勿論、そんなお日様が本当のお日様であるはずがありません。 箱庭のお日様は、毎日決まった周期で東から西へ流れる、小さな魔法の太陽なのです。 空だって、ただそう見えるだけの偽者に過ぎません。 でも本物の空が青い理由も、本物のお日様が燃え盛る火の玉だということも知らないゆっくりには、どうでもいいことです。 ゆっくりたちにとって重要なのは、自分達がどれだけゆっくりできるか、そのためのご飯と家があるかどうかなのですから。 さてゆっくり達は、二時間くらいずっと壁づたいに歩き続けていました。どこかに出口がないか探していたのです。 しかし出口がないと分かると、ゆっくり達は仕方なく、すごすごと最初いた場所に戻ってきました。 「ゆ?」 そのときです、お姉さんゆっくりの一匹が何かを見つけました。 箱庭の中に一本だけ生えていた木に、りんごがなっているのを見つけたのです。 「ゆゆっ! たべものがあるよ! りんごだよ!」 「ゆっ? 本当だ! りんごだりんごだ!」 ゆっくり達はいっせいに湧き立ちました。だって昨日の夜からもう何も食べていないのです。おなかぺこぺこでした。 早速、お母さんゆっくりが気に体当たりを始めました。ゆっさゆっさと木が揺れるたびに、娘達はおおはしゃぎです。 やがて、りんごが落ちてきました。 りんごは地面に当たって割れてしまいましたが、それでも貴重なごはんです。 おかあさんはもっとりんごを落としてやろうと、木に体当たりを続けました。 ……けれど、いくら頑張っても、もうりんごは一つも落ちてきません。 そう、この木には、たった一つのりんごしかなっていなかったのです。 ☆CHECK POINT! ------------------------------------------------------------------------------------ 箱庭に最初からあるこの木は、一日の朝に一度だけ、果物を実らせます。この木の場合はりんごです。 あなたは資金を消費して、木になるりんごの数を増やすことができます。 ただし、数を増やせば増やしただけ、どんどん資金が必要になります。 適当な数が実るようになったら、箱庭のどこか別の場所に、別の木を植えるのもいいでしょう。 果物の木は数種類あり、初期コストと実を増やすコストがそれぞれ異なります。 また同じ種類の果物がなる木を植えることはできないので、注意してください。 その他、敷地を広く取るかわりに最初からたくさんの実がなったり、二日に一度だけ大きな実がなる木などもあります。 木の種類は多種多様ですが、中にはデメリットが存在するものもあります。 上手く資金繰りをして、ゆっくり達に充分なご飯が行き渡るようにしましょう。 ゆっくり達は、しばらく、一個のりんごを囲んで黙っていました。どう考えても家族全員で食べるには足りない量です。 身体の小さな赤ちゃん達はともかく、お姉さん達だってせめて一日にこの半分、お母さんは丸一個食べなければ、とてもやっていけないでしょう。 それが分かっていましたが、お母さんは言いました。 「お母さんはいいよ! みんなでゆっくりたべてね!」 弾かれたようにお姉さん達も言いました。 「れいむもいらないよ!」 「おなかすいてるけどがまんするよ!」 「赤ちゃんたちでゆっくりわけてね!」 なんと美しい家族愛でしょう。 みんなおなかがすいていないはずがないのに、家族で一番弱い赤ちゃん達に、貴重なりんごを分け与えました。 「ゆゆぅ! おかあさん! おねえちゃん! ありがとう!」 「「「「ゆっくりたべるね!」」」」 五匹の赤ちゃん達は、我先にとりんごにかじりつきました。 その様子を、お姉ちゃん達とお母さんは微笑ましそうに見守っていました。 ○一日目・夕 日が沈み、ゆっくりたちもそろそろ寝る時間帯です。 「ゆ~……ゆ~……」 ご飯も食べて、赤ちゃん達はみんなすっかり寝入っています。 木のふもとで赤ちゃん達が寝たあとで、お母さんとお姉ちゃんは岩の裏側に生えていた柔らかい草と苔を少しだけかじりました。 「明日は、ゆっくりできるといいね」 「ゆっくりしたいね」 家族は、皆で身を寄せ合って眠りました。 ○一日目・夜 さて。 これからは、箱庭の管理人であるあなたの時間です。 ゆっくり達は寝入っていて、起きる様子もありません。今のうちに作業を済ませてしまいましょう。 あなたの手元には資金が10000あります。単位はとりあえず、円ということにしておきましょう。 これを消費して、あなたはゆっくりの生活環境を整えなくてはなりません。 まずゆっくりに必要なものといえば、家です。 家はグレードが石・木・藁とあり、広さも大・中・小とあります。 石製は頑丈で外敵の襲来にも耐えられますが、もちろんお値段が張ります。中サイズで2000円します。 藁製は最も安価ですが、強い風が吹くと大きく破損してしまう可能性があります。中サイズで500円です。 木の家は耐久性はそこそこですが、中サイズで1000円と、初期の家としては妥当なところです。 次に家のサイズについてお話をしておきましょう。 小サイズの家は、普通のゆっくり三匹分のスペースがあります。中なら六匹分、大なら九匹分です。 そしてお母さんサイズのゆっくりだと、一人で三匹分のスペースを占領してしまいます。 赤ちゃんは三匹で、普通サイズ一匹分といったところです。 今、あなたが飼育しているゆっくりは、お母さん一匹と普通サイズが三匹、赤ちゃんが五匹います。 普通のゆっくり換算で実に八匹分。これは中々に負担です。 家が狭いと、ゆっくり達の体力が落ちたり、酷いときには家族に押しつぶされて死んでしまうこともあります。 余裕のある広い家を買ってあげましょう。 ……買う家は決まりまったようですね? あなたが選んだのは大サイズの木の家。価格は2000円になります。 ちなみに家の値段は、小→中→大と倍々に推移していきます。 また家は、アップグレード、ダウングレードさせることが可能です。 アップグレードすると、差額分の金額が必要になります。中サイズの木の家を石の家にするなら、1000円必要ということです。 ダウングレードの場合は、差額の半分の金額が手元に戻ってきます。 また不必要になったものを売るとき、これは家に限ったことではありませんが、買値の半分の金額が手元に戻ってきます。 さて、あなたは木の家を買いました。それではこれをどこに設置しましょうか。 一番良いのは箱庭の隅っこのほうに建ててあげることです。周囲を茂み(200円)で覆ってやれば、外敵から見つかりにくくなります。 しかし隅っこのほうに建てると、果物の木から遠くなります。初期配置の木や岩は動かせません。 長雨が続いて外に出られないときなど、近くに食料がないとゆっくりが飢えてしまう可能性があります。 ここは岩の陰になるように、家を建ててあげましょう。もっと環境が整ってから、家は移動させれば良いでしょう。 設置したものの移動には100円かかりますが、100円払えばその夜の間はどのオブジェクトも自由に動かすことができます。 家が建ちました。明日ゆっくり達はびっくりすることでしょう。 さて、それでは次は何をしましょうか。残金は8000円です。 ……おや、木をアップグレードさせるのですね? りんごの木のアップグレードには200円かかります。これで翌朝からりんごが二つ実るようになりました。 次のアップグレードには400円、さらにその次には800円と、これも倍々に推移していきます。 あなたは三段階アップグレードし、1400円を使いました。これで翌朝から、四つのりんごがゆっくり達に与えられます。しばらくはこれで大丈夫でしょう。 残金は6600円になりました。さて次はどうしますか? ……お花を植えるのですね? お花は1平方メートルあたり100円です。お花には、時々蝶々が寄ってきます。ゆっくりの大切な栄養源です。 飢えたときには、お花そのものも食料になるので、ゆっくりの非常食にはもってこいです。 ただし強風が吹くと荒れてしまう可能性があります。安物の宿命です。 あなたは箱庭の隅のほうに6平方メートルお花を植え、お花畑を作りました。残金は6000円です。 果物がならない木も植えられます。価格は1本300円で、主に防風林としての役割を果たします。外敵からの隠れ蓑にもなります。 それでは、木が家を隠すように3本、植えましょう。残金が5100円になりました。 余裕があるなら、ところどころに茂みを作ってあげましょう。隠れ場所になります。 あなたは5つの茂みを植えました。残金は4100円。 さてさて、これで箱庭の中はだいぶ整ってきましたが……肝心な何かを忘れていませんか? そう、水がありません。ゆっくりにも水は必要です。 小さな池から大きな川までありますが、ここは小川を選択しましょう。残金が心もとなくなってきました。 最初の夜を終えたあと、不測の事態に備え、できれば5000円、最低3000円は残しておきたいところです。 というのも、この箱庭にはランダムで色んな出来事が起きるのです。 天候の変化や外敵の襲来もそれに含まれます。中には有料で対処可能なものもあるので、そういうときのために資金が必要なのです。 あなたは1000円で箱庭に小川を引き、ゆっくりが川を渡れるように100円の橋をかけました。 これで今夜は終了です。残金は3000円ぴったり。まぁ、なんとかなるでしょう。 最後に、あなたが作った箱庭の様子を見てみましょう。 箱庭概観 +───────────────+│ 川 ││ 川 花花 ││ 川 花花 ││ 川 茂茂 花花 │ 川の流れ│ 川 │ ││ 川 茂 │ ││ 橋 │ ↓│ 川 リ ││ 川 岩岩 ││ 川 家 ││ 川 家木 ││ 川 木木 ││ 川 ││ 川 茂 ││ 川 茂 │+───────────────+ ※「リ」はりんごの木です だいぶそれっぽくなりました。 それでは、二日目の朝を始めましょう。 ○二日目・朝 天候:晴れ 残金:3000円 「ゆっくりしていってね!」 今日も元気な掛け声と共に、ゆっくり家族は目を覚ましました。 「ゆゆっ!?」 最初に気づいたのは一番上のお姉さんれいむでした。 「たべものがあるよ! たくさんあるよ!」 ぴょんぴょん飛び跳ねて喜びを表現しながら、まどろみの中にある家族達を覚醒させていきます。 目を覚ましたゆっくり達は、りんごが四つもなっていることに気づいて大喜び。 早速お母さんゆっくりがりんごを木から落としました。 「みんなおなか一杯になれるね! ゆっくりたべようね!」 「「「ゆっくりいただきます!」」」 分け前は、お母さんが一つ、お姉ちゃん達が半分ずつ、残りを五匹の赤ちゃんで分けます。 「むーしゃ♪ むーしゃ♪」 「しあわせ~」 「しやわせ~」 喜びを表現するお姉ちゃんの真似をして、赤ちゃん達もキャッキャと騒ぎます。 お腹を満たした家族は、再びこの箱庭の探索に出かけました。 するとどうでしょう、昨日はなかった川や茂みが、いつの間にかできているではありませんか。 そして何よりも目を引いたのが、木に隠されるように建てられた小屋でした。 「ゆ! おうちだ!」 「広いよ! ゆっくりできそうだよ!」 「だれもいないよ!」 お姉ちゃん達が小屋の中を確かめると、今度はお母さんがゆっくり確かめに行きました。 長く生きているだけあって普通のゆっくりより慎重なのでしょう。ゆっくりにゆっくりを重ねた動作です。 お母さんは小屋の中を見回します。ここが人間のおうちだったら大変です。ゆっくり家族はゆっくりできなくなるまでボコボコにされてしまうでしょう。 でも小屋の中には、誰かがいたような気配はありませんでした。小石一つ落ちておらず、まるで新築です。……まぁ実際その通りなんですが。 「ゆーゆー……ゆっ! ここをれいむたちのおうちにしようね!」 「「「ゆっくりしていこうね!!!」」」 お母さんの安全宣言に、家族はみんな喜びました。 小屋の中は九匹で入って、ちょうど良くゆっくりできる広さです。入り口には押して開くドアがあって、出入りもしやすく雨風もしのげます。 「ゆっくり~」 「ゆっきゅりぃ~」 ご飯も食べられてご満悦のゆっくり達は、午前中ずっと『おうち』の中でゆっくりしていました。 ○二日目・昼 天候:晴れ 残金:3000円 ゆっくりするのにも飽きてきたので、お昼から家族は探検に出かけました。 昨日は何もない、まったいらな草原だったのに、そこかしこに茂みや川ができていて、子ゆっくり達はとても楽しそうです。 お母さんゆっくりは充分に周囲の安全を確認したあと、茂みから落ちた枝葉を拾い集め、家の周りを囲い始めました。 ☆CHECKPOINT! ---- 母体サイズのゆっくりは、オブジェクトの一部に対し干渉することが可能です。 今回のように、箱庭のオブジェクトを利用して何かすることがままあります。 オブジェクトには、ゆっくりが動かせるものと、動かせないものが存在します。茂みはそれ自体は動きませんが、枝を採取することができます。 他にも、中ゆっくりと同じサイズ程度の石など、あまり大きくなく地面に埋まっていないものなら動かすことが可能です。 また動かす以外にも、オブジェクトを破壊してしまう場合があります。 例えば、現在川にかけている橋は、細くて母体ゆっくりは渡ることができません。これを無理に渡ろうとすると、橋が壊れてしまう場合があります。 運が悪いとそのまま川に落ちてご臨終、なんてことになりかねません。 特に母体ゆっくりは、子ゆっくりが危機に瀕したとき周りが見えなくなることがあります。そういった事態には充分注意しましょう。 このお母さんゆっくりは、中々営巣能力に優れているようです。 家の屋根以外をすっかり枝で覆ってしまい、木と合わせて容易に中を窺うことはできません。 「もうこれでだいじょうぶだよ! 子どもたちはれいむが守るよ!」 おかあさんゆっくりは自分の仕事ぶりに満足したように息を吐きました。 子供達はお花畑で遊んでいます。お姉さんが赤ちゃんに蝶々の獲り方を教えたりして、微笑ましい光景です。 こうして二日目のお昼も、ゆっくり達はゆっくり過ごすことができました。 ○二日目・夕 天候:曇り 残金:3000円 空が曇ってきたので、お母さんゆっくりは子供達を呼び集めて家に入らせました。 過剰な水気はゆっくり達には大敵です。雨に濡れるなんてもっての他なのでした。 お母さんゆっくりは、集めた木の枝で家の入り口を覆い、雨に備えました。 こうしてこの日一日も終わりを告げました。 「明日もゆっくりしようね!」 ○二日目・夜 天候:曇り 残金:3000円 さて、あなたの時間です。 ゆっくり達が危惧していたような天気にはなりませんでしたが……おやおや、どうやらランダムイベント発生のようです。 箱庭の様子を見てみましょう。 ?───────────────+│ 川 ││ 川 花花 ││ 川 花花 ││ 川 茂茂 花花 ││ 川 ││ 川 茂 ││ 橋 ││ 川 リ ││ 川 岩岩 ││ 川 家 ││ 川 家木 ││ 川 木木 ││ 川 ││ 川 茂 ││ 川 茂 │+───────────────+ 左上に、「?」マークが表示されているのが分かるでしょうか。これは外敵襲来を示すマークです。 ランダムイベント『外敵襲来』が発生すると、夜、箱庭の四隅の天井から凶暴なゆっくりが降りてきます。今夜は左上から来るようですね。 外敵ゆっくりに襲われてしまったら、普通のゆっくりはひとたまりもありません。 あなたは管理者として、それをどうにかしなければならないのです。 ……あえて見過ごす、というのもアリと言えばアリですけどね? さて、外敵襲来が確定した場合、あなたには二回の行動権が与えられます。 通常の夜はオブジェクトの設置や撤去しかできませんが、外敵が襲来する場合は、設置→外敵襲来→設置と、二回に分けて行動することが可能なのです。 というのも、外敵捕獲・撃退のための罠を仕掛けることができるからです。 罠は、使用されるか撤去しない限り、ずっと設置されたままになります。 放置された罠には飼っているゆっくりも引っかかってしまうので、放置しておくわけにはいきません。 なので一度目で罠を仕掛け、二度目で罠を撤去する、というようなことになります。 撤去すれば代金の半分は返ってきますが、無駄な出費が出るのは確かです。できるだけ、効果的に罠をしかけましょう。 それでは、まずはあなたのターンです。 ☆YOUR TURN ……とはいえ、お母さんゆっくりが家の出入り口を塞いだお陰で、ゆっくり達の安全は充分確保されています。 今夜は曇りで視界も悪い上、襲撃は一匹だけのようですし、例えゆっくりゃやふゆらんが襲ってきても大丈夫でしょう。 ちなみに獲物が見つけられなかった場合、大抵の外敵ゆっくりは適当な場所で休んでしまいます。 二回目の設置行動で「虫取り網」を買って使用すれば、案外簡単に捕獲することができるので、ゆっくりの住居の防備が充分ならあえて一回目は何もしないのも手です。 とりあえず念のため、川にかかる橋だけ撤去しておきましょう。50円があなたの手元に戻ってきました。 では、ターンを終了します。 ☆YUKKURI S TURN 箱庭左上の天井が開いて、丸っこいものが落ちてきました。 「ゆべし!」 それは地面に当たって悲鳴を上げました。どうやら飛行型ではないようです。 「ゆぅぅぅぅぅ……まりさぁ~……れいむぅ~……ハァッ、ハァッ」 おっと、落下の衝撃にもめげていない様子。どうやら今夜の外敵ゆっくりは、発情期のゆっくりありすのようです。 他のゆっくりを捕食するわけではないので、そういった意味では危険度は低いのですが、何しろ発情期です。 飼っているゆっくりを無計画に妊娠させられては、食糧事情がすぐに大変なことになるのは目に見えています。できるだけ退治するのが好ましいでしょう。 「ハフッ、ハフッ、まりさっ、まりさぁー、ごづくりじまじょぉよぉぉぉおおおぉぉ」 普段『とかいは』を自称するありすも、発情期にはもはやケダモノです。血走った顔は人間の子供なら普通に泣きます。 と、そのありすが何かに気づいたようです。 「ゆっ! れ゛い゛む゛っ!! れいむのにおいだっ!!」 なんということでしょう。川を挟んで十メートルは離れている家の中のれいむ一家の匂いを、このありすはかぎ当てたのです。 「ゆっぐりまっででね! いまがられいむのありずがごづぐりにイグよぉぉっほぉぉぉぉぉ」 ありすは匂いの方向に向かって一直線。 しかし、何か忘れていませんか? 「ゆっ?」 ボチャン! ──そう、ありすが落ちてきた場所と、れいむ一家の住む家の間には、川があります。 飛行型ではないありすが、当然それを越えられるわけはありません。 哀れありすは、どんどん下流へと流されていきます。 「ぶげぇ! だじゅっ、だれがだじゅっ、げべっ、まびばああああばばばばばばばばば!」 助けを呼んでも、こんな時間帯に起きているゆっくりなどいませんから、誰も来ません。 むしろそうして叫んだことにより、口に水が流れ込んで、ありすの死期を早める結果となりました。 「……! ……! ……!」 ありすはとうとう、川に流され、箱庭の外にまで出て行ってしまいました。 ☆YOUR TURN 再び、あなたのターンです。二度目のこのターンでは、罠の撤去や、破壊されたオブジェクトの再設置を行うべきでしょう。 と、その前に、あなたは何かを手に入れているようですよ? 「ゆ……ゆっぐ……」 先程川に流されたありすが、今あなたの手元にあります。 川を流されたゆっくりは、無条件に箱庭管理者であるあなたのものとなります。 罠の設置が充分でないときは、あえて外敵ゆっくりを川に落としてしまうのもいいでしょう。 ただし──川に落とされたゆっくりは大きく損傷します。売却しても安く買い叩かれてしまいます。 ゆっくりゃなど、高額な外敵ゆっくりを売却目的で捕獲するときは、多少無理をしてでも無傷で捕らえましょう。 また売らずにストックしたり、箱庭に入れて住まわせることもできます。 今回のような発情ありすは、夜が明けると通常のありすに戻るので、仲間にしてあげるのも良いかもしれません。 ただし長期間・多数のゆっくりをストックしたい場合は、冷蔵庫や冷凍庫といったアイテムが必要になってきます。 まぁ、今はあまり考えなくても良いことでしょう。 とりあえずあなたは、瀕死のありすからカスタードクリームだけを取り出し、売却しました。 カスタードクリームは50円で売れました。先程の橋の売却額と合わせて、ちょうど100円の収入です。 あなたはその100円で再び橋を設置し、箱庭を元通りにしました。 これで、今夜の作業は終わりです。 ○三日目・朝 天候:晴れ 残金:3000円 「ゆっくりしていってね!」 さあ、れいむ一家が目覚めました。 昨夜、自分達に危険が迫っていたことなど露知らず、今日もゆっくりする気満々です。 これからこの家族の運命がどうなっていくのか……それはあなたの指先一つ。 ゆっくりさせるのも良し、させないのも良し。理想のゆっくり育成ライフを、心行くまでお楽しみください。 以上でチュートリアルを終了します。 あとがき 虐待、というよりも虐待のタネになりそうな燃料として。 いえ、本当は虐待するところまで書きたかったんですが、やたら長くなりそうだったので…… 続きは自分で書くかもしれないし、書かないかもしれません。 シムゆっくりとタイトルをつけてはいますが、実際にはシムピープル+アストロノーカといった感じです。 夜パートの、外敵襲来と罠設置あたりがアストロノーカな部分ですね。 ただ違うのは、トラップフィールドと畑が同じ場所にあったり、育成対象と害獣が同じものであったりするところです。 アストロノーカ楽しいですよね……バブーンも可愛くて。 今までに書いたもの ゆっくり実験室 ゆっくり実験室・十面鬼編 ゆっくり焼き土下座(前) ゆっくり焼き土下座(中) ゆっくり焼き土下座(後) おまけ(サンプルマップ)+───────────────+│穴花滝滝岩 壁 壁穴││花花川川岩 壁壁││花花川川 柿 茂庫茂││花花川川 家家││石石川川 桃 家家││ 川川 茂茂茂││ 川川 バ ││壁 橋橋 リ 壁││ 川川 岩岩 ││花花川川 ││花花川川 ││花花川川===池 ││花花川川 ││壁壁川川 壁壁││穴壁川川 壁 壁穴│+───────────────+ 題:「全自動ゆっくり牧場」 初期費用 家(石・大・4000円)×2 8000円 倉庫(石・中・1000円) 1000円 りんごの木Lv4(アプグレ基本値200円) 3000円 柿の木Lv4(初期400円・基本値200円) 3400円 桃の木Lv4(初期600円・基本値200円) 3600円 バナナの木Lv3(初期1000円・基本値500円)4500円 花(100円)×15 1500円 茂み(200円)×5 1000円 岩(400円) 400円 川(大・2500円)+滝(1000円) 3500円 橋(細・100円)×2 200円 壁(石・2000円)×13 26000円 石(中・250円)×2 500円 恒久落とし穴(2500円)×4 10000円 合計 66600円 説明 初期費用に尋常ではない投資が必要となりますが、長期的に見ればかなり良い箱庭といえるでしょう。 この箱庭で産まれたゆっくり達は、豊富な食べ物に囲まれ、すくすく成長していきます。 ゆっくりが通常サイズになると、橋の向こう側にある石を乗り越えられるようになります。 好奇心旺盛なゆっくりはすぐそこを遊び場として、そして、その日のうちに穴に落ちていくでしょう。 穴に落ちたゆっくりを自動的に売却するようにしておけばまさに全自動。 川にかかる橋は細いので、お母さんゆっくりは渡れません。なので石を動かされる心配もありません。 これにより、お母さんゆっくりや未熟な赤ちゃんゆっくりが誤って穴に落ちることはありません。 また四方の扉も塞いでいるので、他の箱庭のゆっくりに進入されることはありません。 これは通常サイズゆっくりのみを効率的に売却するための箱庭なのです。 また四隅から進入する外敵も、全て壁に阻まれ穴に落ちていきます。これも良い副収入となるでしょう。 唯一、育てたゆっくりを落とすための穴がある隅からは、飛行系の外敵が侵入する恐れがありますので、それだけ注意すれば大丈夫です。 もっともすぐ目の前に滝があるので、びっくりしてそのまま穴に落ちてしまうかもしれませんが。 ゆっくり二家族ぐらいを住まわせてやれば、勝手に増えて育っては、落ちて資金になってくれます。 お母さんゆっくりと赤ちゃんゆっくりのみが箱庭に残り、通常ゆっくりはすぐに穴に落ちてくれるのが、食糧事情的にも最高でしょう。 もし万が一全滅してしまったら、捕獲したありすと、れいむまたはまりさを放り込んでやればすぐに繁殖してくれます。 交尾したあとのありすは、これも勝手に穴に落ちてくれるので、手を煩わせることもありません。 ゆっくりが一匹5000円で売れたとしても、14匹売れれば完全にペイできます。 この箱庭で得た資金を元手に、さらなるゆっくり育成の道を開いてください。 仕様書 このSSに感想を付ける
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ここは ゆっくりかんれんで わからない ことを しつもんする ばしょ。 しつもんに たいして けーねたちが ゆっくり おしえて くれるよ えんりょなく ゆっくり しつもん しよう ┌───────────────────────────|質問:ゆっくりシステムって何?└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________________________________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | データベースだな。 /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | このAAで色々な質問を解説する ./ ,. ⌒ヽ. ', | そういう物だ。 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 名称の由来とかは | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 気にするだけ無駄だぞ? | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ! < | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| l では、質問を聞こうか。 | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ちなみに、過去の授業はここにまとめてある。 既に授業でやった事を質問されても二度手間だからな。目を通しておいてくれ。 質問はゆっくり求聞史紀のわからない事でもいいぞ。 解決済みの質問には質問文の横に済と書かれてある。 既出の質問については、質問文の横に赤字で書くことで対応している。 また、ゆっくりと関係ない質問やイタズラと思われる質問などについては無かった事にさせてもらうぞ。 ネタ的質問はうつほといっしょでやってくれ。今コマンド受付は停止しているけどな…。 図書館で時折プリズムリバー三姉妹がラーメン屋やってますが、これは何か由来があるのですか? (2009-10-15 20 03 49)済 ヨコハマ咲夜さんとかの「ヨコハマ」ってどういう意味ですか? (2009-10-19 00 41 36)求聞史紀 巻の3を参照してください。 静葉が静HARDって呼ばれるのは何で? (2009-10-19 22 36 38)済 「そこまでよ!」ってどこが初出なの? (2009-10-24 13 07 35)済 橙のセリフの「絶対に…許さないよ!」や「わかる、わかるよー」は、原作でも言ってるの?それとも、ゆっくりスレ独自のネタ?(2009-11-03 00 43 14)済 洩矢諏訪子はいつからオ○ニーをするようになったの? (2010-01-10 10 38 20) 映姫様の口癖が「良いぞっ!」っていうのは何故? (2010-01-10 10 47 34) 何故寅ちゃんはよく泣くの? (2010-01-10 10 50 36) ゆっくりに対する神主の反応はわかりますか? (2010-02-02 09 28 06)済 なんでゆっくりしていってねなの? (2010-04-04 17 28 27)ゆっくり起源探求記を参照してください。 シェイミって何? (2010-04-06 23 42 00)済 たまにきめぇ丸が「にゃぁん」て言ってるのを見るんですが、これの元ネタは何ですか? (2010-04-16 16 40 04)済 何故白蓮は一輪に冷たくなってしまったの? (2010-05-02 03 28 43) ゆっくりを生み出した人って誰? (2010-05-08 19 16 01)ゆっくり起源探求記を参照してください。 えーき様がデフラグされる様になったのはなんで? (2010-05-26 21 40 21)済 何で衣玖さん(土曜に)すぐ寝てしまうん? (2010-06-20 20 10 06) 天子がブロント語を使うのは何故? (2010-06-23 19 50 55)「ゆっくり求聞史紀」天子の項目を参照してください。 コピペできないのは? (2010-08-04 11 41 54)済 ニコニコ動画・Youtube等、東方関連の動画のリンクをゆっくりスレに貼るのはいけない事なんですか? (2010-08-08 01 11 38) Wikiからコピペしようとしたら、改行がコピーできてないような? (2010-08-14 21 53 53)済 RPGの素材として使いたいのですが (2010-10-07 14 53 44) オタマロって何ですか? (2010-10-10 18 56 21)済 けーね先生がキモけーねと呼ばれるのはなんでですか? (2011-08-03 17 07 18)「ゆっくり求聞史紀」きもけーねの項目を参照してください。 ZUNってどなたですか? (2011-08-03 17 08 50)「ゆっくり求聞史紀」ZUNの項目を参照してください。 ちくわ研究会て何? (2011-09-15 11 02 25) ゆっくりってどういう声質なんですか? (2011-10-15 07 40 40) レミリアがうわああああって叫んでる顔の、「○の中に点がついてる目」ってどうやって打ち込むんでしょうか。 特殊文字でコピペができません。 (2012-01-29 23 05 58)上の「コピペできないのは?」のところを参照してください。 えーりんの「ナス」ってどういうことですか?? (2012-02-09 22 15 28)済 どうやってつかうの? (2012-08-26 16 06 43) ゆっくりの亜種っているんですか?できれば詳しくお願いします! (2012-09-08 21 16 44) こぼね~ って何? (2012-09-16 12 07 09)済 質問には答えられるけど慧音AAの改変が出来ない。どうすればいい? (2012-09-28 02 35 28) ゆっくりの「中身」についてゆっくり調べられる場所ってご存知? (2013-07-25 20 22 00) ツイッターの文字数制限内で使えるサイズのゆっくりAAはありますか? (2014-05-22 11 50 25) 妖夢のみょんって、どこからきてるんですか? (2014-07-06 15 36 45) 射命丸文さんって、新聞書いてるの? (2014-07-06 15 38 13) 霊夢さんって、マリカでなんであんなにフラグたてるんですか? (2014-07-06 15 41 37) 射命丸文さんも、うどんげさんも、きめぇ丸とか、きもんげとかになるけど、どうしてなるんですか? どうしてなるんですか? (2014-07-06 15 47 02) 「炒った豆」って何ですか? (2017-11-30 17 53 38) 新規質問欄 ┌───────────────────────────|質問:図書館で時折プリズムリバー三姉妹がラーメン屋やってますが、これは何か由来があるのですか? (2009-10-15 20 03 49)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | たぶんだが、ないだろう。 /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | ./ ,. ⌒ヽ. ', | 図書館に収録されてる作品のキャラ設定は、 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | ゆっくりとも原作とも違うものが多い。(ネタを引っ張って来ることはあるが) i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | どのキャラにどんな役回りをさせるかは | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 作者さんの自由だから、由来がないものも | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < 多いんじゃないか? | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i ワタシトケイネハ .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | セットデダサレルコトガオオイワネ。 .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:静葉が静HARDって呼ばれるのは何で? (2009-10-19 22 36 38)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________________________________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | これについてはたまに /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | 聞かれるが、はっきりとした事は ./ ,. ⌒ヽ. ', | まだ分かっていない。 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | ただチルノの裏の過去ログに | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 情報提供があったので | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ! < 転載しておくぞ。 | ! .|ハ、 / | .| l | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { 静HARDは、穣子贔屓なネタが多く(のうかりんと肩組んでたりしてた頃) 静葉がやさぐれ”ttテュ, ,rェzァ”顔ばかりしていたのを、 静葉最近ハードだよねって感じで言ってた頃 巨大文字で”静HARD”が貼られ定着したって感じだったと思う。 (2009-12-02 20 39 39) ┌───────────────────────────|質問:「そこまでよ!」ってどこが初出なの? (2009-10-24 13 07 35)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | パチュリー・ノーレッジが「そこまでよ!」と叫んでる /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | AAが初出だろう。 ./ ,. ⌒ヽ. ', | ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | ちなみに、原作ではこのセリフは一度も登場しておらず、 i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 「そこまでよ!」と言ってるのは怪綺談のアリスや | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 永夜抄の霊夢だったりするぞ。 | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i 4面だから .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | 慧音のすぐ後だな。 .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:橙のセリフの「絶対に…許さないよ!」や「わかる、わかるよー」は、原作でも言ってるの?それとも、ゆっくりスレ独自のネタ? (2009-11-03 00 43 14)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | どちらも「ふたば☆ちゃんねる」が初出だ。 /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | ./ ,. ⌒ヽ. ', | 「絶対に…許さないよ!」はふたばの有名コテハンのマジレスのセリフで、 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | 同人誌やイラストで橙にこのセリフを言わせたものものがある。 i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 「わかる、わかるよー」はふたばのゆっくりコラスレで生まれた言葉で、 | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | ゆっくり橙の口癖として定着したものだ。 | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i 「わかるよー」は .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | 純粋なゆっくりネタと言えるな。 .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:ゆっくりに対する神主の反応はわかりますか? (2010-02-02 09 28 06) └─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | “あのキャラクター(ゆっくり)自体が僕(ZUN)の作った /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | キャラクターじゃないので・・・気が付いたら広まっていたって感じで ./ ,. ⌒ヽ. ', | わからないですね。” ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 今の所、これがZUN氏のゆっくりに対しての公式なコメントのようだぞ。 | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | ちなみにこの発言はNHKのテレビ番組「ザ・ネットスター」において | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < ゆっくりの起源についてインタビューを受けた際のZUN氏の発言だ。 | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:シェイミって何? (2010-04-06 23 42 00)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | シェイミは「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」で /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | 初登場したポケモンだ。 ./ ,. ⌒ヽ. ', | タイプなどの詳細は自分で調べてくれ。 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 彼(?)のぬいぐるみの正面の画像が | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 「『ゆっくり』に似てる」と言われ、ゆっくりスレに | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ! < たまに出没するようになったというわけだな。 | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| l | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|たまにきめぇ丸が「にゃぁん」て言ってるのを見るんですが、これの元ネタは何ですか? (2010-04-16 16 40 04)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | 「ニャーン!」の元ネタはジュウシマツ住職。 /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | 吹き出しの形が違うのはそのためだな。 ./ ,. ⌒ヽ. ', | ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | ほとんどの住職ネタは顔や体が住職になっているが、 i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | きめぇ丸やきもんげのそれは主に吹き出しが | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 使用されているようだ。 | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,,、 ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ ,.・'  ̄ ̄'ヽ. L!_!ハ!_r z_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 〈 リハlノ´r zN.〉 从r='__, く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ o.・'丈r=' __, ノ.,゚・o } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:えーき様がデフラグされる様になったのはなんで? (2010-05-26 21 40 21)└─────────────────────────── デフラグネタwikiに載せるべきじゃないだろ… ゆっくりじゃないし そもそもあれって一体何なの? (2010-07-31 23 48 48) ↑1行目が念レス デフラグは「AAも結局は文字の集まり→文字レスと変わらねーじゃねーか」ということを遠回しに言いたいのかな、と思ったがどうなんだろ・・・ (2010-07-31 23 52 31) 一番最初にデフラグ張ったのは自分ですが、 (2010-07-31 23 52 31)さんの言うようなネタとして張っただけで他意はありません。 毎回毎回デフラグしてる人は面白いと思ってやってる愉快犯じゃないですかね。 (2010-08-01 00 30 46) iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | ↑はガ板スレにそのデフラグネタを /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | このWikiに纏めようとするレスが出た時の ./ ,. ⌒ヽ. ', | Wikiのチルノの裏における会話だ。 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 元は文字レス批判をする閻魔に対する | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | カウンターのようなネタだったようだな。 | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:コピペできないのは? (2010-08-04 11 41 54)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | レミリア嬢の「うわぁ(ry」に /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | 使われている目などのことかな? ./ ,. ⌒ヽ. ', | これは文字参照というものを ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | 使っていて、Wikiからスレへ i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | コピペする場合はちょっとした手間が | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 必要になるんだ。妹紅、解説を頼む。 | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < 以下に文字参照の例を挙げておく。 | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i. モトノモジノブブンニ !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ ミギガワノスウジヲ !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i ハリツケレバOK。 .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | イチオウAAチェッカデ .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { .カクニンシタホウガイイカモ。☉ : #9737; 「うわぁ(ry」の目♥: #9829; ハートマーク☭: #9773; 村紗のZUN帽の錨マーク 補足:AA表示プラグインを外すと数字で記述しても正しく表示される。例:(☉), 、(☉) ┌───────────────────────────|質問:Wikiからコピペしようとしたら、改行がコピーできてないような? (2010-08-14 21 53 53)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________________________________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | 人によってはうまくいったり /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | いかなかったりするようだな…。 ./ ,. ⌒ヽ. ', | コピペしたいAAの編集ページから ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | コピーするとうまくいくという報告が i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 上がっているから、そちらで | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | 試してみてはいかがだろうか? | i レ' !"" ""/レ'ヽ! < | ! .|ハ、 U へ / | .| l | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. コピースルトキハマツビノ !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i 「}}}」マデコピーシナイヨウニ .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | チュウイシテネ .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { 補足:Firefoxで閲覧している場合は普通にコピペできる。この「改行がコピーできない」症状がIEのみの症状なのかどうかは未検証ですが。 ┌───────────────────────────|質問:オタマロって何ですか? (2010-10-10 18 56 21)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________________________________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | オタマロは「ポケットモンスター /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | ブラック・ホワイト」で初登場した ./ ,. ⌒ヽ. ', | ポケモンだ。 ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | 顔がゆっくりに似ているとごく一部で i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 言われているようだが、 | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | ゆっくりスレではほとんど話題に | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ! < 上がっていないのが現状だな。 | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| l | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:えーりんの「ナス」ってどういうことですか?? (2012-02-09 22 15 28)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | _,, -──- ....__ ,.L__ | i L-」 l 7> | 右のえーりんのAAのことだな。 ,...."´ i ̄! 。 `゙ ヽ /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | ./ 〈 匸 二! 〉 `.、 ./ ,. ⌒ヽ. ', | その下膨れ具合がまるでナスのようなんで 〈 ゚ ! i, ヽ、 ;i ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | ヽ,.'´ ̄` 7´  ̄ ̄ ´ ̄``ヽ ; i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | ナスというネタが出来たんだろう。 / / /! `ヽ ヽ / | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | / // { / { ト、 | }ハ 、 ヽ | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < 霊夢の饅頭ネタと同様だな。 |l{ { | ∧{ ヽ.{‐ヽト、ノ}ノハ ! ! | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | lハハlヽ{_,.. ` 、.__ リ.ハl | | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ハ. (ヒ_] ヒ_ン ) ! l | | .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ .. ヽヘノ"" ,____, "" | | | l |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ ハ { ヽ _ン } } j/ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i ` ヽ イ/ / ,′ !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. | > __,,. イ リ' / / !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i マーボーナスッテ”婆”ッテツクワネ .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | …フカイイミハナイヨ .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | { ┌───────────────────────────|質問:こぼね~ って何? (2012-09-16 12 07 09)└─────────────────────────── iヽ、 ____」____ゝ'´/' \ /| ゆっくりシステム Ver.1.00 ヽ. _/___/___ \/ ____________ <Y---r二二二二ハ.フ. | ,.L__ | i L-」 l 7> | ミスティア・ローレライのことだな。 /  ̄' 'ー---─' `ヽ. | ./ ,. ⌒ヽ. ', | 東方永夜抄で彼女と白玉楼組が遭遇した時に ,' / / ‐/- i i `ヽ!. | 西行寺幽々子が発言したセリフが元だ。 i i !/ア!-;!、ハ ハ-!、.i . i. | 「雀は小骨が多くて嫌いなの」「ちょっと待って。小骨が……」 | ハ .! (ヒ_]' レ'ヒ_ン;!、i i | | | i レ' !"" ,___, ""/レ'ヽ!. < まあ、食べるのが大好きな幽々子らしい発言だな。 | ! .|ハ、 ヽ _ン / | .| | | ./i | !>、._ _,,.. イ .| | | ,.、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .| ./ !,..-| |'´/ヽ二ン`7ー、| |. | i !,,.-''" ノ |/ / .| |〈 イ V !〉 `i ト、! .! ヽ -=ニ__ .!r〈_ !,ヘ! ヽヘハ ;イノ ;ヽ! ヽ,! ! ‐--,' 「`ヽ_/`i !.ゝr、__r、i / ハ Y i r/ ヽ ー,--' ,'ゝ-^ー‐'´ヽ. !/ 、/ヽ; 〈 ハ ', ;イ、_ /! 7`  ̄ L!_!ハ!_ハ_i.」 i スズメハスキキライハアルケド .〈 ヽ、/ ヽ/Vヽ、〉 ! !`ー,ヽ-' 从゚ ー ゚く」 | | スキナヒトニハタマラナイノヨネ~ .レ\ ,.イ`ヽ ハ ハ、 |ノ } !|,イ〒イヽ! | {
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※この作品の中の幻想郷は、河童達の頑張りもあって比較的文明が進んでいます 「ゆっ!おにいさん、今日はどこにあそびにつれていってくれるの?」 「それは着いてからのお楽しみだよ。とっても楽しい所だからゆっくり待っていてね」 「ゆゆ~、楽しみ~~!!」 ごきげんなゆっくり霊夢を腕に抱えて、大きな荷物を背負い、私は林道を歩いていく。 この霊夢は数日前、単独で我が家に侵入しようとしていたところを捕獲したものだ。 その場でブチ殺してやることもできたが、肉体的な拷問は今まで散々やってきていささか芸がない。 少し考えた末、私はある計画を思いつき、そのためにしばらくこの饅頭を生かしておくことに決めたのだ。 準備が整うまでの間「親切なゆっくりできるお兄さん」を演じ続けたため、今ではすっかり私に懐いている……まぁこの関係も今日で仕舞いだがな。 「おにいさん、いっぱいゆっくりしようね!」 「ああ、たっぷりとゆっくりさせてあげるよ……」 虐待おにいさんとゆっくり霊夢が贈る、そんなとある夏の日のお話。 ーーーゆっくりダイビングーーー 「ゆっ!すっごくおおきなみずたまりがあるよ!」 「ああ、ここが紅魔湖だよ。綺麗だろう?」 私達が訪れたのは、幻想郷の中心に位置する紅魔湖と呼ばれる巨大な湖だった。 全長数キロ、中心には紅き悪魔の住む古城がそびえる、風光明美な場所だ。 今日のような暑い日には、涼をとりに来た周辺の人間や妖精達の憩いの場所となっている。 「ゆゆー!ひろいね、すごいね!!」 「それじゃぁ、近くに寄ってみようか」 わーわー五月蝿い饅頭を抱えて水場に近寄る。 環境汚染とは無縁の幻想郷の中でも、一際透き通った水面が涼しげに揺れている。うーん泳ぎたい。 「ゆゆー、おみずがすっごくあおいよ!きれいだねー」 「この透明度は反則だよなぁ……それじゃあ早速泳いでみようか!」 「ゆっ!だめだよおにいさん、れいむはみずにはいるととけちゃうよ!」 ほう、この饅頭頭も流石にその程度のことは知っていたのか。感心感心。 「ああ、それなら安心してね。このスプレーをかけると君の体は水を弾くようになるんだ」 そう言って荷物から取り出したのは、加工場で最近発売された新商品「ゆっくり撥水スプレー」だ。 これをゆっくりに噴射すると特殊な薬品で体がコーティングされ、最低数時間は水中に入っていても体が溶け出さないようになっている。 用途はゆっくりを使った水仕事用や遊戯用といったほのぼのとした物から、水を使った長時間の拷問用まで様々。 もちろん今回は後者である。折角今まで長い時間をかけて準備してきたんだ。すぐに終わっちゃ勿体無いだろう? 「ハイ、おしまい!これで君も湖の中で遊べるようになったよ」 「ゆゆっ、からだがなんともないよ!つめたくてきもちいい~」 スプレーを終えたれいむを水面に浮かべてやると、最初はビクビクしていたがすぐに大はしゃぎで遊び始める。 水面でくるくる回転したり、水を口に含んで吹出したりしてキャッキャと笑っている姿は正直殺したくなるが、まぁまだ我慢我慢。 一緒に水に入り、一通り遊ばせてやってから、私は再び声をかけた。 「ねぇ、折角だからもっと広いところに出てみないかい?もっと面白い遊びがあるんだ。」 「ゆゆっ、こんどはなにをしてあそぶの?」 あれから私達はボートを借りて、紅魔湖の中心付近へと移動していた。 「ああ、ダイビングといってね、水の中で泳ぐ遊びだよ。それじゃ必要な機械をつけようね。」 言いながら私は、荷物の中から小さめのボンベと水中眼鏡、レギュレーターを取り出す。 これらはゆっくりの体型に合わせて、河童に作ってもらった特注品だ。 「ボンベは背負えたね?じゃ、次にこのレギュレーターを咥えて。離すと水が入ってくるから口を開いちゃ駄目だよ! あと、ここについている計器に気をつけて。ここにはボンベの中の酸素の量が表示されているんだ。 この目盛りが0になるまで潜っていちゃあ駄目だよ。酸素が切れて死んでしまうからね!」 物覚えの悪いアホ饅頭相手に忍耐強く説明しつつ、なんとか器具の装着を終える。 そのままボンベを手で支え、ゆっくりを水中に沈めた。 「ゆゆー!みずのなかでもいきができる!すごいよ!!」 うん、どうやら機械は正常のようだな、さすが河童。 それにしてもはしゃぐのは結構だが、口を離すなと……ってあれ、こいつレギュレーター咥えたままだな。どうやって話してるんだ? 「ゆ?れいむはいわれたとおりにしているよ?」 ……どうやら河童の超科学の賜物らしい。ゆっくりなんぞに使うのは豚に真珠以外の何物でもないが…… まぁいいや、クリアな悲鳴が聞けるのはよい事です。 「じゃ、しばらく一人で遊んでいてね。お兄さんは準備をするから」 饅頭を再びボートの上に引っ張り上げ、私は仕置きの最後の仕上げを進めた。 モニターを立ち上げ、ゆっくりのボンベについていたパネルを開き、あるボタンを押す。 「よし……カメラも異常なし、と。上手く行きそうだな。」 「おにいさんがなにをしているかわからないよ!はやくれいむをみずにいれてね!!」 私が調整を済ませている間も、ゆっくりは五月蝿く喋くり続ける。この腐れ万頭が…… 沸騰しそうになる頭を必死で落ち着かせる。そうだ、この下等生物に付き合うのもこれで最後なんだ。なんと素晴らしいことか。 「まぁ慌てるな。すぐに連れて行ってあげるよ……地獄にね」 「ゆぅ?」 すべての準備が整ったことを確認すると、私は理解できていない様子の霊夢(+ボンベ)をゆっくりと抱え上げ…… 「それじゃぁ…………ゆ っ く り 沈 ん で い っ て ね !!」 「ゆっ!?」 今までのストレスを込めて、水面に叩きつけた。 「ゆぶッ!」 ドボンッ!! 「ふぅ……清々したぜ」 水柱が立ち、ゆっくりれいむの姿は水の中へと消えていった。 ============================================ 「水深5M」 「……ん……ゆっ!?」 水面に叩きつけられてから数十秒後、ゆっくり霊夢は意識を取り戻した。 どうやらショックで少し気絶していたらしい。早く上がって、お兄さんに文句を言わないと 「ゆゆ?からだがうかばないよ!」 浮上しようと願う彼女の意識とは裏腹に、彼女の体は水中を急降下していた。 通常のゆっくりの体は水に浮くが、くくりつけられたボンベが錘の役割を果たしているのだ。 「ゆゆ~~っ!おにいさん!ふざけてないで引き上げてね!!」 自力で水面に上がることを諦めた霊夢は、お兄さんが助けてくれるのを待つことにした。 この期に及んでも誰かが自分を助けてくれると考えているそのゆっくり脳には、流石におめでたいとしか言いようが無い。 暢気に魚を探したりなどしながら、ゆっくり霊夢は、沈んでいった。 「おにいさん、はやくたすけてね!!」 「水深20M」 「ゆっ!はやくれいむを引き上げてね!今ならおこらないでいてあげるよ!!」 呼吸ができるということもあり、ゆっくりれいむの声にはまだ余裕があった。 もっともわずかな焦りも感じている。体に感じる水温が徐々に冷たくなっているからだ。 一般に太陽光によって海水が温められているのは、赤色光が届く深度十数Mの辺りまで そこから先は深くなればなるほど極低温の深層水の世界に入っていくということを、霊夢はまだ知らない。 「こんなにさむくちゃゆっくりできないよ!ばかなおにいさんははやくひきあげてね!!」 「水深40M」 「ゆゆっ!寒いよ……それになんだかくらくなってきたよ!」 沈みながら、心細げに辺りを見回す霊夢。 繰り返しになるが、海の中で満足に光が届くのはごくごく浅い位置に限られており 十数Mも潜ればライト無しのダイビングはほぼ不可能になる。 流石のゆっくり脳も不安を訴えてきていたが、まだ彼女はおにいさんが助けてくれるという妄想にすがり付いていた。 「水深60M」 コバルトブルーだった水の色は、今では薄暗い青に変わっている。 先程までは木の葉ほどの大きさに見えていたボートは、今では点のようにしか見えない。 ここでボンベを捨てて力を抜き、水面に上がればまだギリギリで助かったかもしれない。だが彼女はもはやそれどころではなかった 「ゆぐぅ……からだがいたいよぉおお!」 先ほどから、彼女の体に締め付けられるような痛みが加わっていた。水圧である。 10M潜るごとに1気圧ずつ増加するその力は、徐々に霊夢の体を締め上げていく。 だがゆっくりの体は水圧に最も強い球形をしており、中身も水分が豊富な餡子で出来ている。 その特性が、結局彼女の苦しみを長引かせることとなった。 「水深100M」 「いだいいいいいい!もういやだあ゛あ゛!おうぢがえるうううううう!!」 既にボートの姿はとっくに見えない。先ほどまでちらほら見えていた魚影も無くなっている。 沈み始めて数分、霊夢はようやく自分の置かれた状況の深刻さに気付いていた。 だがもう遅い。もはや普通に浮上したとしても間に合わない深度まで、霊夢は降下してしまっていた。 「水深120M」 「水深140M」 「水深160M」 ………… …… … 「だずげでぇえええ!!おにいざんんんんんん!!!!!」 140Mを越えた辺りから、もはや周りは暗くて殆ど見えない。 なぜ水遊びなんかしてしまったのか、などなぜもっと早くボンベを外し水面に出ようとしなかったのか、 後悔だけを繰り返し、彼女はひたすら奈落の底へと落ちていった。 ………… …… … 「水深200M」 「ゆぎゅっ!」 衝撃とともに、れいむは自分の体が何か堅い物に叩きつけられたのを感じた。とうとう紅魔湖の底に着いたのだ。 痛みをこらえ、状況を確認しようと周りを見渡すと 「ゆ゛っ……」 そこは数十センチ先すら見えない、完全な闇の世界だった。 この深度になると、水面からの太陽光の到達率は0.5%を切る。深海魚でもない限り光を感知するのは不可能だ。 身を切るような寒さ。体を締め付ける水圧。そして耳を済ませても自分のレギュレーターの音だけしか聞こえぬ静寂。 この世で最も過酷で、孤独な世界に、彼女は一人で取り残されていた。 「いやあああああああ!!だずげでぇえええええええええ!! ぐらいぉおおおおおお!!ざむいよおおおおおおお!!ごわいよぉおおおおおおおお!!」 パニックを起こし、泣き叫ぶ霊夢。その声は何処にも反響することなく暗い空間に消えていった。 だれか、だれか自分を助けてくれるものはいないのか。 ワラをもすがる気持ちで辺りを見回す彼女の視界に、何かぼんやりと光るある物が映った。 「酸素残量:50%」 それは、ボンベについていた酸素残量メーターの蛍光盤だった。 食い入るようにその微かな光を凝視する彼女の耳に、ふいに湖上でお兄さんが話した言葉が甦る。 『ここにはボンベの中の酸素の量が表示されているんだ。 この目盛りが0になるまで潜っていちゃあ駄目だよ。酸素が切れて死んでしまうからね!』 「いやぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 その数字の意味する所に気がついた瞬間、彼女は絶叫した。 この計器は自分の死刑宣告。ここに書かれた数字が0になった時、自分は窒息し、死ぬのだ。 「だずっ げでっ だれがあ゛あ゛っ!!」 半狂乱で全身を動かし、少しでも水面に浮かび上がろうとするれいむ。だがその体は無情にもボンベで湖底に縫いとめらている。 彼女に出来たのは、刻一刻と無くなっていく酸素の量に怯えながら、芋虫のように湖底を這いずり回ることだけだった。 40%…… 30%…… 「いやあ゛あ゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じにだぐないいいいいいいいいいい!!」 20%…… 10%…… 「おにいざん゛ん゛ん゛ん゛ん゛だずげでぇぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 5%…… 0% 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ…………ガぼぁッ!!」 数十分後、しかし彼女の中では無限に思える恐怖の時間の末に、目盛りはとうとう0に重なった。 それと同時に大量の水が彼女の口に流れ込んでくる。計器の光も消え、辺りには真の闇が訪れる。 「ゴぱッ みずっ いぎが でぎなっ」 ゴボゴボと気泡を吐き出し、湖底をのたうち回るれいむ。 浸入した水で鼻や喉は焼けるように痛み、窒息の苦しみは彼女の餡子を生きたまま掻き回すようだった。 「いやだぁあ゛ゴブッ じにだぐないあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゲぼッ」 死への恐怖が、彼女を最後の瞬間まで足掻かせる。その時、奇跡的にボンベと体を結ぶベルトが緩み、彼女の体は開放された。 だが酸欠と恐怖でパニック状態となったゆっくり脳は、もはや上下の感覚すら解らなくなっていた。 浮かび上がろうともがけばもがくほど体は逆に地面に突き刺さり、辺り一面に砂埃が舞い上がる。 そしてゆっくりと、ゆっくりと、もがく体は動きを止めていった。 クライ クルシイ サムイ イタイ どうして自分がこんな目に会わなければならないのか。自分はただ優しいお兄さんと楽しく遊びたかっただけだったのに。 薄れる意識の中でれいむは問う。だがどう考えても答えは見つからない。 やがて完全に体は動きを停止し (ゆぐっ……じだ……がっ……た……) お決まりの台詞を残して、彼女の意識は闇の中へと消えていった。 「……あっはっはっはっはははは!!いやぁ傑作だったな!!!腹が痛い!」 ボートの上で、私はモニターを眺めながら大爆笑していた。 霊夢が沈んでから湖の底で悶死するまでの映像、その一部始終を私はボンベに付いていた小型カメラで見ていたのだ。 録画も可能な優れモノなので、家に帰ったらもう一度見直すことにしよう。全く河童の技術力は大したものである。 「さてと……ボンベを回収しないとな。なんたって特注品だ」 ボンベには釣り糸程の細さしかない頑丈なロープが結び付けてある。それを巻き上げて回収し、 そのついでに死体となって浮かび上がってきたゆっくり霊夢もボートに引き上げる。 絶望と窒息の苦しみでグロテスクに歪んだそのデスマスクは、なんとも笑える代物だった。額に入れて飾っておきたいようだ。 兎も角、今年の夏はこれのおかげ楽しめそうだ……高い金を出した甲斐があったといえる。 次はゆっくりれみりゃでも沈めてみるか……あの再生力なら死ぬまでじっくり楽しめるだろうな。 撮った映像は稗田のお嬢さんにでも売りつければいい小遣い稼ぎになるだろう。 新しい遊びの成功に心を弾ませながら、私はゆっくりとボートを岸へ戻していった。 ======== 蛇足なあとがき こんにちは。以前ゆっくり改造職人の前編を書かせて頂いたものです。 後編を書いている最中、ふと電波を受信してこんなものを書いてしまいました。色々と突っ込みどころはあるかと思いますがご勘弁をorz 海とか湖って美しくも怖いですよね。足のつかない不安定な体勢、下を見ると光すら届かぬ冷たくて広大な空間が広がっている…… そこで何者かに突然足を掴まれ、引きずり込まれたら……そんな想像をしてしまい、自分は浅い所でしか泳げません。 暑い夏の夜に、ちょっと涼しいゆっくりいじめを。読んで頂きありがとうございました。 書いた人:ケイネスキー このSSに感想を付ける
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出勤前にモーニングコーヒーと洒落込むべく、今日は早めに家を出た。 会社最寄り駅近くの喫茶店は出勤者向けに早くからやっている。 そこでトーストにスクランブルエッグで軽く朝食を取って、それからブラックをゆっくり味わおう。 しょせんは大したものではないが、こういうのは気分が大事なのだ。その程度の事で優雅さを味わえるのだから、素直に味わった方が利口だ。 時間は十分にある。 今日は随分と暖かく晴れていて良い気分である。俺と同じように駅に向かう出勤者も何となしに起源良さそうに見える。 橋に差し掛かると対岸の道路に何やら人だかりが出来ているが見えた。 あれは何だろうか。電柱の周りで、十四五人ばかり各々その先の方を見上げている。 よく見ると電柱のてっぺんには一匹のゆっくりがおり、「わからないよー!わからないよー!」と泣き叫んでいた。 本当に分からない。 猫が登って降りられなくなるというのは良く聞く話だが、何で饅頭生命体があんな所に登る事が出来るのだ? しかし……俺は考え直した。そもそもゆっくりなのだ。饅頭が動き、言語を解するのだ。 それを思えば電柱に登るなど大した事でないのかもしれない。 マンションだろうと這い上がってくる奴らだ。 それにしても、馬鹿は高い所が好きと言うが、わざわざ表現してみせる事もないだろう。 橋を渡り、人だかりに近付くと、その輪の中、電柱の根本にはもう一匹のゆっくりが泣き叫んでいた。 「ちぇえええん!ちぇえええええんッ!」 何やら尻尾のようなものを沢山生やらかしたゆっくりが、電柱を見上げてひたすら叫んでいる。 その顔は傷だらけで、帽子は薄汚れ所々すり切れた後が見える。そして近くにこいつのものと思しき尻尾が二本ほど転がっていた。 俺は不思議に思い足を止めた。そうして人だかりに加わってしまった。 なぜこのゆっくりは傷だらけなのだろう。二匹はどういう間柄なのだろう。 一方の疑問は直ぐに解消された。 真下で泣いていたゆっくりは突然泣き止むと、その場を後ろに下がり、勢いを付けて電柱に突進したのだ。 助走を付けてジャンプし、ゆっくりらしからぬ見事な跳躍を見せ、そのまま電柱に激突した。 傷だらけになるわけだ。 「らんしゃまあああ!」 電柱の上から「ちぇえん」と呼ばれたゆっくりの泣き声が聞こえる。 「らんしゃま」と呼ばれたゆっくりは痛みにぐるぐる回っていたが、そのうち止まってまた泣き出した。 俺は素早く見物人の顔を見回した。 饅頭とはいえ、他者の不幸を見て機嫌良くなる奴というのは気持ちの良いものではない。 まあ俺もよくゆっくりを不幸にしているのだが、それとて仕方なしに投げ込んでいるのだ。 だが皆の顔は真剣そのものだった。老若男女、一様に真面目な顔をしている。 沿線の私立の制服を着た小学生達など、「頑張れ!」と声を掛けている。 世の中捨てたものではないらしい。 まあここの住民はよくゆっくりを不幸にしているのだが。 「らんしゃま」は再び電柱に距離を取った。 小学生のうち一人が電柱に向かって飛び、一歩二歩駆け上がる動作をしてみせる。登り方を教えているらしい。 ゆっくりは再度助走を付けた。 「ちぇええええん!」 今度は角度も良く飛び付く事が出来た。その勢いで電柱を駆け上がる。 そして二メートル程登ったところで勢いが尽きてそのままずり落ちてきた。 頭を地面に打ってひたすら回り続けるゆっくり。今度はさっきより回る時間が長い。 その傍らには新たにもげた尻尾が落ちている。 上の方からは相変わらず「わからないよー!」と泣き声が聞こえてきた。 三回目。 今度は電柱との距離を倍にとって勢いを稼ぐつもりのようだ。 相当早いスピードで電柱に飛び付く。角度も上々。 「らんしゃま」は、これならてっぺんまで上れるだろうという勢いで、電柱に刺さっている足場の鉄棒に激突した。 尻尾が何本かバラバラ降ってくる。 そのうちの一本が、登り方を教えていたのとは別の小学生の頭に落ちてきた。 その子供は帽子の上にのっかった尻尾を手に取りまじまじと見つめ、「おいなりさんだ。」と言って食ってしまった。 「おいしい。」 そんなもの食って大丈夫なのか。 それはともかくとして、苦痛から立ち直った「らんしゃま」はまじまじと電柱を見やっている。 障害物の位置を確認しているらしい。 段々上達しているし、こいつはそれなりに学習能力があるようだ。 見物人は一人として立ち去る者もなく成り行きを見守っている。 会社とか学校とか大丈夫なのか。 四回目。 既に満身創痍な「らんしゃま」だったが、尻尾が減ったせいか俊敏になった気がする。 今度は更に早いスピードで飛び上がって、螺旋を描くようにして電柱を駆け上がっていった。 鉄棒も見事にかわしてゆく。 三メートル、四メートル、どんどん登ってゆく。 そして電線や変圧器などの構造物も難なくかわした。 見事としか言い様がない。 だが回避行動よって勢いが無くなってきた。 九割がた登ったところでほとんど止まってしまった。 「らんしゃまあああッ!」 見物人は、俺も含め固唾をのんで見守っている。ここから落ちたら助からないのではないか? 「もう一息だ」と、全員の心が一つになったような気がした。 「ちぇええええんッ!」 「らんしゃま」は叫ぶと最後の力を振り絞って蹴り出した。 そうして残りの一割を一気に飛び越え、とうとう頂上に辿り着いた。 「らんしゃまあ!」 「ちぇえん!」 周りからは拍手喝采が沸き起こっている。 増えて二十人になった見物人達は、良くやった、頑張った、と皆満足そうだ。 だが全員すぐに不安顔になった。見るとゆっくりは不安定にゆらゆらゆれている。 「わからないよ!わからないよー!」 「わからないよー!」 あー。 あいつも降りるときの事考えてなかったんだな。 電柱の頂点に二匹は狭すぎたようだ。 ゆっくりはしばらくゆれていたが、そのうち耐えきれなくなって、ふっ、と落下してきた。 「わ゛がら゛な゛い゛よ゛!」 「ヴュッ」という生々しい断末魔と共にゆっくりは揃って地上に還ってきた。 「あーあ」と、全員の心が一つになったような気がした。 「ちぇえん」は「らんしゃま」の下敷きになってしまった。 「らんしゃま」は下敷きからころんと転がって、仰向けで「ゆっ……!ゆっ……!」と呻いている。 「ちぇえん」は俯せになって身じろぎもしない。 しばらくすると「らんしゃま」は横目で「ちぇえん」を見つめ、何か語りかけだした。 しかし素人目に分かるが即死である。どうも惨い結果になってしまったようだ。 「行こっか。」 ばつの悪い顔で即死と瀕死の二匹を眺めていた見物人は、小学生を先頭に早々と立ち去っていった。 ここの住民はドライだなあ。 現場には俺と二匹だけが取り残されてしまった。 歩行者が何人かこちらを見たりもするが、特に関心も示さず通り過ぎてゆく。 「ちぇ……えええん……」 「らんしゃま」はひたすら語りかけているが、当然のように反応は無い。 なんだか見るに忍びない姿だ。仕方ない。 死体をひっくり返せば一目瞭然なのだろうが、さすがにそれは酷な気がする。 俺は傍にしゃがみ込んで、既に分かっている事だが、改めて死体を確認してから瀕死のゆっくりに向かって首を振って見せた。 「ちぇえん……」 どうやら理解出来たらしい。手間が省けて助かる。 こいつも尻尾を全部失った上に、頬や額が裂けていて助かる見込みは無いだろう。 俺は立ち上がって右足を上げた。武士の情けとか仏心とか、そんなところだ。 俺を眺めていた「らんしゃま」は怯える事もなく、むしろ急かすように目を閉じた。 間抜けな割に妙に理解の良い奴だ。 止めを刺した後、あの世で仲良くやってくれと思いつつ二匹を川に投げ込んだ。 潰れた死体はすぐさま水に溶けてゆく。 そして俺は駅とは反対の、家に向かって歩き出した。 革靴が随分と汚れてしまったのだ。 こんな格好では会社に行けない。家に帰って靴を磨き直さなければならない。 モーニングコーヒーなどしている時間はもう無いだろう。 俺は陰鬱な気分で家に向かった。 By GTO
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※この文章はフィクションであり、作者の創作を多分に含む物です。 実在の人物・団体とは一切関係なく、またこれらを誹謗・中傷するものではありません。 最初の記憶は、自分を心配そうに見つめる母親の顔だった。 母親に関する最後の記憶は、ボウガンで射貫かれ絶命している顔だった。 母親と――そして自分の姉妹を殺した人間は、自分だけ生かした。 自分を連れて行った先には見たことがないゆっくり達が大勢いた。 『ゆっくり大サーカス』 狭苦しいカゴから出された先は狭苦しくはないカゴで、正直そのゆっくりは自分の命について諦めていた。 ああ、そのうち食べられるんだな、と。 だから自分以外に生きているゆっくりが大勢、少なくとも自分では数え切れないくらいいるのには正直驚いた。 そのゆっくり達は全員等しく薄汚れてはいたが、生命に支障をきたしている様子はない。 「ゆっくりしていってね!!!」 「よこそ」 「ゆっくりしてね」 一見して元気そうだからこそ、ゆっくり達の淡泊な反応が気になった。 きっとゆっくりできない酷いことをされたんだね、と涙するゆっくりだった。 そのゆっくりは暗いカゴの中でしばし放置された。彼女の体内時計で朝、おそらく太陽がかなり高くなる時間帯までは。 彼女は一晩中先客達に話しかけた。 「ここはゆっくりできるところ!?」 「……さあ」 「あなたたちはゆっくりできてる!?」 「……さあ」 「どうしてなんもはなしてくれないの!!」 「……さあ」 終始こんな調子だったので、終いには彼女が腹を立てて黙り込んでしまった。 「もういいよ! ゆっくりできないひとたちだね!」 「……そう」 これで色素の薄い美少女が包帯でも巻いていればまだ楽しめたのだが、周りにいるのはただの薄汚れたゆっくりだ。 いい加減退屈が有頂天になる頃、ようやく光が差し込んできた。暗い部屋の扉が開かれ、人間が入ってきたのだ。 入ってきたのは2人、片方がもう片方に何やら質問している。 「――、――?」 「――。――、――」 「ねえ! こそこそしゃべってないでおみずとごはんをとりにいかせてよ!!」 おそらく自分の家族を殺した人間の仲間であろうことは彼女も理解できるので、せめてもの意思表示をしてみた。 殺すならとっとと殺せ。その気がないなら解放しろ。 人間達は彼女の言葉に気付かなかったかのように会話を続け、しばらくして主に質問をしていた方の人間が彼女がいるカゴの中に入ってきた。 「ゆ? なにすブルァァァァアア!!!」 問答無用で殴り飛ばされた。 堅い棒に柔らかい物を巻き付けた、そんな感触だったのを驚愕の中で彼女は気付いた。 頭に棒を振り下ろされ、右頬を張り飛ばされ、部屋の中で響く殴打の音が止むことはなく。 何で、と。理不尽としか思えない暴力の理由を問う間も与えられず、時間の感覚が無くなるくらいに痛めつけられた。 そう、痛めつけられたのだ。人間に彼女を殺す意図はなく、ひたすら彼女に痛みを与えるだけのための殴打だ。 体が3倍に腫れ上がり、呼吸の仕方が分らなくなったあたりで暴力が止んだ。 何だか知らないが、気が済んだのだろうか。 人間は次に、彼女を暗い袋の中に入れ、天井から吊るした。 厚い布の中はただでさえ少なかった外界からの刺激をほぼゼロにする。 「う……。だじて……」 かろうじて言い返せたが、当然反応はない。それどころか、先ほどまでとは違う激痛が彼女を襲った。 体の中で痛覚が破裂するかのような激痛が。 「ぁ――――!!! っ――――!!!」 彼女は知らなかったが、それは電気ショックによる痛みだった。 全身が痙攣し、意識に反してメチャクチャに暴れる。息が出来ない その激痛が止んだ。 「う……? よかっ――!! ぁぁぁぁぁああ――――!!!」 安息は数秒に満たなかった。激痛が止み、彼女が自身の生存を確認した瞬間に次の波が襲ってきた。 永遠と勘違いする数秒の責め苦と、須臾にすら足りない数秒の安息が交互に繰り返される。 拷問は日が暮れるまで続き、先客のゆっくり達はショックにより空中で跳ね回る黒い袋をじっと……否、ただ漫然と眺め続けた。 それらの顔に一切の感情はない。 彼女が袋から出されたとき、先客達には餌が与えられていた。 彼女が今まで見たどんな食物にも似ていないその物体は酷くグロテスクに見える。 それも当然である。その餌は必要最低限の栄養と満腹感だけをできる限り安く提供するよう作られた合成餌で、 抗生物質と精神安定剤がふんだんに混ぜられていた。 脂汗にまみれた彼女の所にも1匹分の餌がもたらされる。本能が告げる、これを食ってはならない。 「ぃ……やだよ! そんなものたべないよ!」 彼女にとっては決死の宣言だった。おそらくこの人間達は自分を殺すことを全く躊躇しないし、その意思に応える武器も持っている。 だが、人間達にとっては想定内どころか慣れ親しんだ戯れ言に過ぎなかったようで。 慌てるどころか二言三言交わしただけで、1人の人間が彼女に慣れた手つきで注射を施す。 アンプルには『合成麻薬ゆっくり用』と書かれていた。 ――世界が変わった。 時間の流れは止まり、この世には光が満ちた。 空間はねじ曲がり、極彩色の宝石が漂っている。 絹の川の中に溺れ、あらゆる美味が口の中に溢れた。 全能が彼女の中に存在し、全知が目の前に後光を持って屹立していた。 あらゆる苦痛が消え、彼女が幸福の中眠りに墜ちようとしたところで目が醒めた。 暗くて汚いカゴの中に逆戻りだ。 身動ぎ1つ満足にできない狭いカゴの中で彼女は酩酊していた。 冷たい雨が身を打ち、内臓が――内容物が反転しそうな吐き気と脳天に五寸釘を打ち込まれたような頭痛だけが現実だった。 「ゆ……」 とりあえず喉の渇きは抑えられそうだと吐き気を抑えて雨水を飲む。 だが、ひりつく乾きはいつまで経っても止まない。 それどころか時間を追うごとに乾きは熱を以て彼女を苛む。 五寸釘の本数は際限無く増え、シェイクされた内容物は嗚咽とともに今にも口から出てきそうだ。 いっそ殺せ。痛みですり減った精神がそう思えるくらいにまでは回復してきた頃、彼女の意識は暗黒に飲み込まれた。 誰かが自分を起きろとせっつく。 鉛より重いまぶたをこじ開けると、人間が餌の皿を持って目の前にいた。 頭痛も吐き気も相変わらず最悪だ。目の前に置かれた皿を拒絶するつもりで目をくれると、予想外の代物が鎮座していた。 虫の塊である。 彼女とて野生のゆっくりであったのだ。虫くらい幾らでも食べてきた。 なのにその虫を直視することができなかった。 彼女の持つ嫌悪感がそのまま具現化したような醜い虫が彼女に牙を剥いている。 刹那理解した。この虫は自分に取って代わって『自分』に成り代わるつもりだと。 「こここ、このむしさん、どこかにやってよ!」 「――? ――?」 「なんでみえないの! おさらいっぱいにむしさんがいるじゃない!」 どこを見ているんだ、と人間を睨み付けたところで文句が喉の奥に引っ込んだ。 人間の体中に目玉が開いていた。 ギョロギョロと充血した目玉は全て彼女の方を向き、等しく発情していた。 1度見かけた発情期のありすでさえこれほどではなかったと言うほどの情欲が目玉から零れ、彼女を濡らしている。 「いやぁぁぁああ、こ゛わいよ゛ぉぉぉおお!! そのおめめ、やめて゛! なんでもずるがらぁ! た゛すけてぇぇええ!!!」 「――、――」 「ごはん? ごはんたべればおめめやめてくれるの? ごはんて……こ゛のむし゛さんぜんぶたべるのぉぉぉおお!?」 「――?」 「わか゛りました゛ぁぁあああ!! わがままいいませんからぁぁああ!!」 口の中で暴れる感触に嘔吐を堪えつつ、餌をほぼ丸呑みする。咀嚼する勇気はなかった。 餌を食べていると、いつの間にか虫も目玉も消えていた。 さっきまで一体何を怖がっていたのかが分らなくなり、それを思い出すのが酷く億劫に感じる。 「――、――、――!」 「うん? おもったよりらくなやつだ? わたしはすなおでいいこだよ? ほめてくれるの?」 彼女の反応が期待以上だったのだろうか、人間が嬉しそうな声を上げる。 褒められたのだろうと好意的に解釈しておこう。 その後、昨日の大きいカゴの中に戻された。先客達の体臭が少ししたが気にならない。 そのまま暗くて静かなカゴの中で最高にゆっくりできた。 しばらくすると、喉がすごく渇いてきたし、体の中で虫が暴れはじめたが慌てない。 あのご飯を食べるときっと直るから。 だが、ご飯はいつまで経っても与えられなかった。 耳の中が虫の羽音で一杯になり、いい加減ウンザリし始めた頃、ようやくご飯がきた。 だが、彼女にだけご飯が与えられない。 途端に、崖から突き落とされたような我慢できない不安に襲われる。 まさかこのまま? ごはんたべられないの? だが人間は優しかった。言うことを聞けばご飯をくれるという。 どこかへ連れて行かれ、細めの橋の前――平均台の前に置かれる。 どうやらこれを上手に渡れればご飯をくれるらしい。 「ゆ……。こんなのかんたんだよ」 これより狭い橋、川に架かった頼りない棒きれなら何度も渡ってきた。なんてことはない。 見事に渡りきった彼女にご飯が与えられる。 安心してご飯を食べると、先客達がやってきた。 皆、彼女に与えられた課題よりも遙かに難しい課題を次々に成功させている。 燃え上がる輪をくぐったり。 落ちたら大けがをしそうな高さで遊んでいたり――くうちゅうブランコというらしい。 大砲の上に乗って、何かが爆発する轟音にもたじろがすダンスを踊っている子もいる。 なるほど、皆あんな難しいことをしているから、ご褒美にご飯が貰えるんだね。 ようやく理解したよ。 「――!!」 「ゆ。サーカスっていうんだ。ゆっくりおぼえた」 PN水半分 このSSに感想を付ける
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※このSSはfuku1450の続きというか、アナザーストーリーです。 ※作者の762さん、勝手に設定を使ってしまい、すいません。 その日、フラワーマスターの異名を持つ風見幽香は酷く機嫌が悪かった。 ゆっくりゆうかのせいである。 本当は違うのかもしれないが、ゆっくりゆうかのせいだと思わなければ、彼女はやっていられないのだ。 苛立ちを、近くにいるゆっくりを全て叩き潰す事で僅かに晴らしつつ、幽香はそこら辺をぶらぶらと散歩し続けた。 『ゆっくり後悔し続けてね!』 その数日前。 幽香は、好奇心に満ち溢れた顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりがおり、そのゆっくりは花畑を作っていると言われたためである。 花の妖怪である自分に似ているのだから、ゆっくりだとしても花畑を作り出すのは当然という思いから、幽香は道を急いでいた。 ――ここはこの花よりこっちが良いわ。それに、あそこはもっと肥料をあげないと。あなたが肥料になるかしら? ――あぁ、こんな所に肥料をやっちゃダメじゃないの。あなた、本気で花を育てる気があるのかしら? そんな、大量のダメ出しを夢想している幽香は、自分の口が笑いの形に歪んで来ているとは思いもしなかった。 このフラワーマスター、真性のドSである。 ともあれ、幽香は目的の花畑にたどり着いた。 「なにこれ……」 口だけが笑っていた幽香の表情が、驚愕のそれに変わった。 小さい。 いや、ゆっくりが育てると考えると、大きめなのだろう。そもそも、花畑の大小はその美しさに関連はないと幽香は考えている。 種類が4種類しかない。 これも、ゆっくりが育てている事とここの土壌の質を考えると、これが限界だろう。下手に手を加えては自然の美しさが損なわれてしまう。 全体的に肥料が少ない。 ここに肥料をぶちまけようとする者がいたら、幽香によるマスタースパークでチリと化すだろう。肥料はこのままで良い。 そして、美しい。 幽香が驚いてしまうほどに、多数の花が、最も美しく見える様に考え抜かれた配置で置かれている。 その真ん中にいるゆっくりゆうかを見て、幽香はより驚いた。 泥だらけになりながら、本当に楽しそうに、大事な宝物を扱う様に花を慎重に手入れしている。 ――似ているなんてもんじゃないわよ、あれ。 それは、ただ花と一緒に生きられる事だけで嬉しかった、数百年前の風見幽香そのものの姿だった。 幽香は、無言でその場を後にした。 ダメ出しも何もない。ここは、既に完成した花畑である。 確かにフラワーマスターとしての目から見るとまだアラはあるが、それでも、一個の完成しようとしている作品に手を入れる事はできなかった。 その一時間前。 幽香は、何となく面白くない顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりが作り続けている作品の果てを見届けるためである。 果てと言っても、マスタースパークをブチ込んで破壊しようという意味ではない。 むしろ、そんな事をしようとする相手に幽香自身のマスタースパークが5発ほど打ち込まれるだろう。 幽香は、一個のまだ荒削りな芸術作品の完成を見届けようとしているのである。 完成後のダメ出しならばいくらでもするつもりだ。自分が手本を見せても良い。何なら連れ帰っても良い。 太陽の畑を、まだ荒削りなその技術で整えようとして何度も失敗を繰り返し、涙を流しながらも何度もやり直すゆっくりゆうか。 そして、叱りつつも段々と成長を遂げていくゆうかを眺めて良い気分になる自分……幽香の脳裏に、そんな未来が現実感を持って迫っていた。 叱る想像をしたから機嫌が直ったのか、笑顔になって更に道を急ぐドS……もとい、幽香。 だから、幽香は途中で5つの饅頭とすれ違った事に気が付かなかった。いや、気が付けなかった。 その数分後。 幽香は、その場に立ち尽くしていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 「こっちもうめぇよ! ゆっくりできるよ~♪」 「ここはさいこうのゆっくりプレイスだね!」 「ちがうよ! でんせつのゆっくりぱらだいすだよ!」 「ゆっくりぱらだいす!?」 「しっているのかみょん!」 「ちちんぽ……ぜんぜんしらないちーんぽ!」 「じゃあなんでしってるみたいなこといったの? わからないよーwww」 饅頭どもの爆笑に包まれるそこを見た時、幽香は記憶違いだったかと思ってしまった。 それほどに様変わりしてしまった元芸術作品の片隅で、幽香はただ立ち尽くしていた。 ――そう。 4つあった花畑は、全てが色とりどりの薄汚い饅頭どもによって食い荒らされていた。 ゆっくりゆうかはいない。どのゆっくりがやったのかは分からないが、恐らくは殺されたのだろう。食われたのかもしれない。 ――あの子は、もういないのね。 「あれ、そういえばあのこたちとめーりんは?」 「しらなーい、まだいじめてるんじゃない?」 「あのこたちもめーりんいじめがすきだよねーw」 「ほんとーw ゆっくりするほうがたのしいのにねーw」 ――『ゆっくり』理解させてもらったわ。 「そういえば、ここをかってにせんりょうしてたゆうかはどこ?」 「ゆっくりこっちにすてたよ! あれ、いないよー?」 「あのこたちがつれてったよ、きっと、ゆっくりたべるんだよ!」 「れいむたちもたべたいなー」 「あとでもらいにいこうね! よにんだけなんだから、おねがいしたらすぐくれるよ!」 食べる。あの子を『四人組』が食べる。 太陽の畑へと連れ帰る予定だったあの子を。こいつらが、食べる。 ――お礼に『ゆっくり』させてあげるわ。永久にね。 幽香の頭のどこかから、ブチンと何かが切れる音が聞こえた。 同時刻、ゆっくりの群れ。 「あのこたちはすごくゆっくりしてるよね! こんなにいっぱいごはんあるところをしょうかいしてくれたんだもん!」 「だよね! ほんとにあのこたちはゆっくりしてるよ! おれいに、みんなでゆっくりしてあげようね!」 このゆっくりの群れは、今、心の底から幸せだった。 たくさんのごちそうがある。たくさんの仲間と一緒にいる。たくさんゆっくりできる。 それだけの状況が揃っていて、幸せじゃないゆっくりなんてゆっくりじゃない。そう思うほどに、幸せだった。 不意に、パチンと手を叩く音が響いた。 それと同時に、何か粉の様な物体が辺りを舞う。 日の光で美しく輝くそれは、ゆっくり達が初めて見るものだ。 「うわー、あれなにー?」 「ゆっくりしてるね! すごくきれいだよ!」 「ここはみんなのゆっくりプレイスだけど、ゆっくりできるこならたくさんゆっくりしていってね!」 キラキラと輝くそれを、ゆっくり達は幸せそうに眺めていた。 また、ぱちんと手を叩く音が響く。 影が、それに応じてゆっくりの群れの方へと近づいてくる。 ゆっくり達は、自分の願いが聞き入れられたと思い、嬉しくなって飛び跳ねた。 「ゆっくりしていっぐびゅぅ!?」 気の早いゆっくりがそれに頬をすり寄せようと近づいた……と思った直後、突然その場でぶるぶると震え出す。 異様なその状況に、群れのゆっくり達はざわざわと騒ぎながら近づいていった。 「どうしたの? ゆっくりしてよ!」 「どこかいたくしたの? ゆっくりすればなおるよ!」 「なんでなにもいわないの? おくちのなかいたくしたの……ゆびゃぁぁぁ!!! なにごれぇぇぇ!!!」 近づいたゆっくり達が、一斉にその場から飛び跳ねて逃げる。 そこに「あった」のは、もうゆっくりではなかった。 真ん中に杭が打ち込まれた様に、みっちりと何かが詰まっている何か。 仲間だったものの目から口から、皮を突き破ってどんどんと成長を遂げていくそれを見て、ゆっくり達の群れは恐慌に襲われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!!」 「なにごれぇぇぇ!!!」 「ごわいよぉぉぉ!!!」 それぞれに泣き叫ぶゆっくり達。 だが、真の恐怖はこれから始まるのである。 「ゆぎゅっ! ……ぺっぺっ! けむいよ! なにこれ!」 「くちゅん! ゆっくりできないよ! くちゅん!」 仲間だったそれは、今や完全に樹木と化している。 それの先端からぶわっと煙の様な何かが撒き散らされ、周囲は大量の花粉に覆われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!! いだい! いだいよぉがぶぅ!!!」 「なにごれ! なにごれぇぇぇぎゃらっば!!!」 「だずげで、ゆっぐりざぜでぇぇぇえひぃぃ!!!」 ばつんばつんと、音を立ててゆっくり達の体内から、柔らかい饅頭の皮を突き破って樹木が生えていく。 ゆっくり達の群れは、ほどなく樹木の群れへと生まれ変わったのである。 フウバイカ 「風媒花。どう? とてもゆっくりできるでしょう?」 ぽつりと、無表情に幽香は呟いた。 風媒花とは、その名の通り風を花粉の媒介として利用する種類の植物である。 虫を引き付ける必要がないために花びらがないものもあり、またあっても目立たず、香りもほとんどない。花と言えるかどうかも怪しい。 「本当、生物としても食物としても中途半端なこいつらにはお似合いの墓標ね」 その一言を残して、幽香はその場を後にした。 その一時間後。 幽香は、無表情に道を歩いていた。 その目は暗く光っており、下手に触れると消滅させられてしまうのではないかと思われるほどの恐ろしさに満ちている。 幽香は、時々立ち止まっては何かを探す様に周囲を眺めている。 本来ならば、どんな奥地に潜むものであろうと、草花ですぐに探し出す事が出来る。 だが、幽香はあえて自力で見つけ出そうとしていた。 頭に浮かぶのは、僅か数日前に見つけた、泥だらけで楽しそうに花の世話をする数百年前の自分の姿。 その頃は、自分はここまでの大妖怪ではなく、花との関係も友達のそれであった。 数百年前の幽香は、花の妖怪ではなく、花の世話をするのが好きなだけのただの妖怪未満の少女であった。 ならば、花を利用して探し出すなどできっこない。 幽香は、道の途中途中で見つけたしおれた草花を優しく癒してやりながら、無表情に道を歩き続けた。 「見つけた」 呟きが、風に溶けていく。 目の前には、やけに楽しそうな四匹のゆっくり達と、一匹の四角いゆっくり。 幽香は、誰が見ても分かるだろう作り笑顔で憎むべき饅頭どもの前に降り立った。 「こんにちは、ゆっくりしているかしら?」 「ゆっ! おばさんだれ?」 「ゆっくりできるひと? ゆっくりできないならさっさとどっかいってね!」 「ありすはとかいはなんだからさいこうにゆっくりしてるにきまってるでしょ!? おばさんばかなの?」 「むきゅーん! ばかなおばさんとはゆっくりできないよ! さっさとどっかいってね!」 「うーうー♪」 ただ笑顔で話しかけただけの幽香にここまでの暴言を吐く四匹のゆっくりと、何が楽しいのか分からないが、ただ笑っている四角いゆっくり。 だが、ここまでの腐れた根性の持ち主が良く生き延びられたものだと感心するのはまだ早いだろう。 もうすぐ、五匹は終わる。完膚なきまでに。 幽香は内心の感情を押し込めて、張り付いた様な笑顔のままで誘いをかけた。 「残念ね。もっとゆっくり出来る場所に案内しようと思ったのだけれど」 「ゆゆっ! ゆっくりできるところならいきたいよ! さっさとあんないしてね!」 「ゆっくりプレイスはみのがさないよ! さっさとつれていってね!」 「いなかものはむだにもったいぶるからきらいよ! でも、ゆっくりできるならいってあげなくもないわよ!」 「むきゅきゅん! ゆっくりできるところならぱちぇもたくさんしってるけど、おばさんのいってるとこはもっとゆっくりできるでしょうね!?」 「うーうー♪」 早く早くと急かすゆっくり四匹をなだめながら、幽香はゆっくりと歩き出した。 後ろからフラフラと追いかけてくるうーパックも、せっかくだから連れて行く。 その方向は、太陽の畑。 その二時間後。 「「「ここがゆっくりできるばしょなの!?」」」 「うー、ううー♪」 太陽の畑。 そこは、ひまわりが咲き誇る幽香の庭であり、故郷であり、砦でもある場所。 四匹のゆっくりにうーパックを含めた五匹は、珍しそうに辺りを眺めていた。 「ええ、あなたたちにはここで永遠にゆっくりしていただくわ」 そんなゆっくり達に、幽香はキラキラと光る何かを振り掛けた。 「ゆゆっ!? このきらきらしたのなに? きれー」 「あまくないけど、きれいでしあわせー」 「むきゅん! これはきんぱくね! きらきらしてきれいだわ!」 「きんぱくくらい、とかいはのアリスはしってるわ! とかいのマナーのひとつだわ! おばさんにしてはわかってるじゃない!」 「うーうーうー♪」 キラキラと光る何かを振りかけられて、うーパックは素直に喜び、四匹のゆっくり達も口調が悪いが嬉しそうにしている。 「本来ならばあなた達には絶対に寄生しない菌類なのだけど、特別にあなた達のために性質を変えさせてもらったわ」 嬉しいでしょう? と微笑む幽香に、ゆっくり達は大喜びで跳ね回りだした。 「ありがとう! じゃあ、おばさんにはもうようはないからゆっくりどっかいってね!」 「ゆっくりしたかったらべつのところでしてね! ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!」 「ここはとかいはのアリスたちのゆっくりプレイスにしてあげるわ! ありがたくおもいながらどっかにきえなさい!」 「むきゅ、にんげんがいたらゆっくりできないから、さっさときえてね!」 「う、ううー?」 豹変する仲間についていけないのか、オロオロとしだすうーパック以外のゆっくり達が口々に出て行けと叫ぶのを聞いて、幽香は穏やかに頷いた。 「分かったわ、じゃあ、私はこれで失礼させてもらうわね。あなた達は、永久にそこでゆっくりしていきなさい」 じゃあね、と口の端のみに浮かべた笑顔を残して消える幽香。 「ゆぎゅっ、きえちゃったよ!?」 「にんげんはゆっくりしてないね!」 「むきゅ、これはてじなね、あのおばさんはマジシャンなんだわ」 「ま、まじしゃんくらいはとかいのじょうしきよね! もちろんアリスもおせわしてあげたわ! あのおばさんもアリスをそんけーしてるはずよ!」 ゆっくり達は目の前からいきなり消失した人間に少々面食らったが、ゆっくりできるのだから言う事はない。 お腹が空いたらそこら辺にあるひまわりをかじれば良いし、この辺りには危険な捕食種もいない様だ。 ゆっくり達は、思い思いにゆっくりし始めた。 うーパックはまだオロオロとしていたが、仲間がゆっくりしているのを見て、一緒にゆっくりしたくなったようで、大人しく近くに羽を休めた。 その二時間半後。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 ゆっくり達は、ゆっくりするのにもう飽きたらしく、跳ね回って遊んでいた。 「ゆっくりたのしいねー!」 「すごくゆっくりできるよ! さすがまりさたちのゆっくりプレイスだね!」 「むきゅ、ゆっくりできるね。おばさんにごほんもってきてもらえたらもっとゆっくりできたんだけどね。きがきかないわねあのおばさん」 「パチェはほんだいすきなゆっくりだからね! とかいはのアリスは、ほんがなくてもゆっくりできるよ!」 「むきゅ、ただのうてんきなだけよ。アリスは」 「アリスはどっかのゆっくりと『ゆきずりのすっきり』ができたらいいんだもんね! ゆっくりしようよwww」 げらげらと笑い合うゆっくり達。 その様子をのんびりと見守っているうーパックは、ゆっくりしているためか、自分の体内に不思議なかゆみが出てきた事に気付けなかった。 それが、自分の生命を左右するとも知らずに。 その三時間後。 「うー……うー……うぐっ!」 「ゆぎゅ!?」 「ゆあっ!?」 「あぎゃ!?」 「むぎゅ!?」 びくんと、五匹同時にその場に立ち止まった。 異常な何かが、物体となって自分の内側からどんどんと膨れ上がっていく感触。 おぞましいその感覚に、五匹は身を震わせた。 「おばざん! まじじゃんのおばざん! なんがへんだよごれぇぇぇ!!!」 「なにごれ、ぎもぢわるいぃぃぃ! おばざん、ざっざどだずげでよぉぉぉ!!!」 「ぎもぢわるいぃぃぃ! ぎもぢわるいよぉぉぉ! どがいはになんでごどずるのぉぉぉ!!!」 「むぎゅ……きぼぢわどぅい……げほっ、エ”ホッ! ばぎぞうだよぉ……」 「うぐぐぐ……うー! うー! うー!!!」 いくらもがいても、自分の内側から膨れ上がってくる感触が押さえられない。 四匹は、泣き叫んで様々な者に助けを求めた。うーパックは、感触を少しでもどうにかしたくて、ただただ暴れまわっている。 「「「おばざん! おがーぢゃん! ……ぐずめーりん! ざっざどだずげろ!!!」」」 ゆっくりめーりん。ずっとバカにしていたそいつは、先ほど自分達の手で二度とゆっくり出来なくした。 だが、そんな事もアンコ脳には残っていないのか、ゆっくり達は延々と文句を喚き続ける。 「なにゆっぐりじでんのよぉぉぉ! ざっざどごっぢぎでだずげろばがめーりん!!!」 「おまえにやれるのはぞれだげなんだがら、まりざだぢのやぐにだであほめーりん!!!」 「ありずのがわりにいながもののおまえがどうにがじろまぬげめーりん!!!」 「むぎゅ……いらないごっていわれだぐながっだらざっざどだずげにごいぐずめーりん」 口々に怨嗟の声をあげるゆっくり達の目はにごり、もうどれだけの愛好者であってもこんなゆっくりだけは愛せないだろうと思えるほどに醜かった。 そんな中、症状の重かったうーパックが、凄まじい悲鳴を上げた。 「うぎゅあぁぁぁぁぁ!!!」 「「「ゆ……ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」 がくがくと震えるうーパックの口から目から、様々な場所から、黒色の植物の芽の様なものが次々にはみ出してくる。 そのおぞましい光景に、ゆっくり達は悲鳴を上げる。 だが、慌てて口を閉じ、目を硬くつぶった。 いつ、自分からもあの芽が伸びてくるかわからない。それを考えると、目を開ける事も口を開く事も恐ろしかった。 「無駄よ、それはあなた達の体を突き破って出てくる。口を閉じようが目を閉じようが結末は何も変わらない」 不意に、近くからニンゲンの声が聞こえてきた。 その声が先ほどのマジシャンだと分かったまりさは、即座に口を開いて抗議しだした。 「おばざん! ざっざどまりざだぢをだずげでよ! おばざんがごごにづれでぎだんだがら、おばざんがなんどがじろぉぉぉ!!!」 抗議と言っても、ゆっくりではダダをこねる程度の事しか出来ない。 幽香は、笑顔で一言だけ答えた。 「あなた達を助ける気なんて毛一本ほどもないわ」 更に何か言おうとしたまりさの口から、数本の芽が飛び出してくる。 まりさは、文句を言う気など消えうせ、芽が様々な場所から生えだそうとするその感触を耐える事しか出来なくなった。 四匹のゆっくり達は、完全に寄生植物の宿主と成り果てたのである。 トウチュウカソウ 「冬虫夏草。あなた達に植え付けたのは、そういう名前の植物よ」 あえぐゆっくり達に対して、無表情なままの幽香は、独り言を漏らす様に告げた。 冬虫夏草とは、虫や植物に寄生して成長するタイプの菌類……キノコやカビなどの一種……である。 普通の冬虫夏草ならば、ゆっくりに寄生する事はありえないし、宿主を殺してから成長するのだが、これは幽香の特製である。 このゆっくり達は、もう死ぬ事も動く事も出来ず、冬虫夏草の奇妙な茎部分としてこれからずっと生き続けるのだ。 「あなた達に潰された草花の気持ち、そこでゆっくり理解すると良いわ」 じゃあ、さよなら。一言だけ残して、幽香はその場を後にした。 「まっでぇぇぇ! ゆっぐりざぜでよぉぉぉ!!!」 「おば……おねえざんんん! まりざだげでもだずげでよぉぉぉ!!!」 「ありず、いながものでいいでずがらだずげでぇぇぇ! おねがいでずぅぅぅ!!!」 「むっぎゅー!!! ばぢぇじんじゃう! ほんもよめないごんなどごじゃじんじゃうぅぅぅ!!!」 「うぎゅ……うー……」 五匹がそれぞれに境遇を嘆くその姿を、ひまわりがあざ笑うかの様にゆらゆらと揺れながらただ眺めていた。 花を食べたゆっくりは花に仕置きされるという事で、幽香りんにいじめてもらいました。 このゆっくりは、うーパックも含めて永久に苦しみ続ける事でしょう。 by319 このSSに感想を付ける
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最近つくられたその施設は、甘い香りで満たされていた。 「ようこそ、おいでくださりました」 年配の男が一人、立ち上がって少女を迎え入れる。 その出迎えに、少女は恐縮気味にぺこりと頭を下げた。 「すいません、ご多忙の折に無理をいってしましまして」 「いえいえ、構いませんよ」 営業用の笑顔が男の唇に浮かぶ。 「では早速ですが、先日のお約束どおり、今日はうちの施設についてご案内いたしますね」 「お願いします」 簡潔な了承を得て、男は施設の奥へと少女を伴って歩き出した。 ついていこうとする少女。 ふと、真鍮のプレートが視界に入る。 『ゆっくり加工所』 そこが、少女の目的の場所だった。 「ここが、捕獲した『ゆっくり』の貯蔵庫です」 男が背の高い柵を指差していた。 柵の隙間には、押し付けられて膨らんだ顔が並ぶ。 「ゆゆゆ……」 少女が上から覗くと、中にひしめき合う「ゆっくり霊夢」と「ゆっくり魔理沙」の一群。三十匹はいるだろうか。 これは、最近幻想郷で見かけるようになった奇矯な生き物たち。 発生源や種のあらましもまったく不明だが、よく似た顔の実在人物とは関係がないことと、中身が餡子などでできていることだけは知られていた。 幻想郷の甘いものが好きな庶民にとっては、甘味を手の届きやすい値段に押し下げた恩人たちといっていい。 そのゆっくりたちは押し込められ、柔らかい体をひしゃげながら、視線の定まらない瞳で虚空を眺めていた。 「ゆっくり?」 が、その瞳に少女の姿が映し出されるなり、一斉に騒ぎ出す。 「おねーさん、ここからだして! おなかすいたよ! おうちかえる!」 ぽろぽろと涙をこぼしながら、柵をぎしぎしと揺らすゆっくりたち。 「ここにいるのは、全て捕獲したものですか?」 「ええ、お客さんの中には天然ものがいいという方もいるので」 少女と男の会話に、ゆっくりの必死の言葉を意に介した様子はない。 「私なんぞは味にうといものですから、繁殖したものと天然ものの違いなんてわからないのですがね」 ハハハと乾いた笑い声を上げる男。 少女も、お愛想の微笑で応じる。 男は冗談が通じたことに一応の満足。 「では、次はその繁殖場面へご案内します」 「はい」 二人、ゆっくりに背を向ける。 「ゆ! ゆっくりしていってよー!!!」 柵をびりびりと震わす声も、扉を閉めるとかすれて消えていった。 「繁殖の成功と効率化は、この事業が成り立つための最大の課題でした」 しみじみと男は呟く。 男と少女の二人が並んで立つのは、背の低い柵の前。 その中には、ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が一匹づつ紐で結ばれて転がっている。 「最初に繁殖に成功したのは、この組み合わせです。ですが、問題がありまして」 言うなり、男は無造作に柵に手をつっこむ。 「ゆっ!?」 そのまま、二匹をわしづかみにするなり、手首をぶるぶると小刻みに振るわせ始める。 「ゆー!!! ゆー!!!」 揺すられるがまま、甲高い声を上げ始める二匹。 「ゆー、ゆー、ゆーっ!」 やがて、声がとろんと艶をはらんでいく。 男の手首がさらに激しく蠢動を重ねると、ゆっくりの口がだらしなく開かれ、赤みが濃い色彩を帯び始めた。 「ゆゆゆゆゆゆゆ」 目つきが熱を帯びたところで、男は手を止めた。 「ゆ? ……ゆっくりしていってー!!!」 切なげな声が男の手を追いかけるが、すでに男は少女と向き合っていた。 「こうやって発情させた後、二匹だけにして暗がりに放置しないと繁殖を始めないので、手間がかかる上、数を増やせないという欠点がありました」 「なるほど」 「ですが、ここで繁殖力旺盛なゆっくりアリスという新種を発見したのが事業の転機となりました。今日、ちょうどその繁殖予定日となっています」 男が部屋の奥に視線を投げると、その視線を受けた従業員らしき男が両手にゆっくりを二匹抱えて近づいてくる。 ゆっくり魔理沙より短めの金髪で、赤いヘアバンドが目を引く、珍しいゆっくりだった。 従業員は、柵の中へゆっくりアリスを放り投げる。 「ゆっくりしていってね!!!」 本能なのだろうか。 突如あらわれた同類を見るなり、ゆっくり魔理沙は大きな声でご挨拶。 だが、次の瞬間、表情が固まる。 「まっまっまっ、まりさ!!!」 弾けるように、二匹のゆっくりアリスは魔理沙の元へ。 「ゆ゛っく!?」 定番の台詞も、密着したアリスの頬に邪魔されて満足に動かない。 「ゆ゛っ……ゆ゛っゆゆっ!!!」 それでも懸命に台詞を口にしようと足掻くゆっくり魔理沙の上に、もう一匹のゆっくりアリスが容赦なくのしかかる。 もはや聞こえてくるのは、ゆっくりアリスの荒い息遣いのみ。 ほほをすりあわせて、よだれをこぼしていたアリスも、ぐいぐいと魔理沙を壁際に押さえつけて動けなくする。 壁に押し当てられた魔理沙は、苦しいのかようやく涙がぽろりとこぼれ、間近でその様子を見るはめになったゆっくり霊夢は柵の隅でガタガタと震えだす。 「い゛、い゛や゛あああ」 ゆっくりしていられない、ゆっくり魔理沙の悲鳴。 それも、アリスの声でかき消されていた。 「ゆっくりイってね!!!」 紅潮した声でそろって叫ぶアリスたち。 途端に、ぶるぶると小刻みに震えだした。 「あ、ちょうど繁殖がはじまりましたね」 こともなげに解説をはじめる男。 「もうすぐ、押さえつけられている方が白目を見開いて、裂けそうなほど口を開いた驚愕の表情で固まってしまいます。 そうなると、この個体は徐々に黒ずんで朽ちるのみですが、その頭から蔓のようなものがのび、その先に複数の同種が実ります。ゆっくりアリスの素晴らしい点は、そうなるとすぐに次にゆっくり霊夢で生殖行動を続行することですね」 手馴れた口調で説明を重ねるが、一向に少女の反応はない。 「あ、お嬢さんにはちょっと嫌な光景でしたか。申し訳ありません」 少女の肩が心持ち震えていることに気づいて、男は慌てて謝罪する。 気丈に、少女は微笑んだ。 「いえ、そのことではありません。それに、お願いしたのはこちらですから、お気遣いなく」 男は頭をかきつつ、少女の気遣いに痛み入る。その間にも「ゆっゆっ」と気ぜわしい声が聞こえていた。 「では、こちらはここで切り上げましょう。次は繁殖に成功して増産したゆっくりを使った飼育事業についてご案内します」 異存はない。 「んほおおおおおおおおおおおおお!」 切なげな絶叫が響く部屋を後にする二人だった。 男に案内されたのは、屋外の小屋だった。 いや、二階建ての家屋に等しい大きさでは小屋と言い難い。むき出し木の骨組みと、壁の代わりに金網で覆っただけの粗末なつくりは、小屋そのものではあったが。 男は、ここを厩舎と呼んだ。 「今日は曇り空なので何も覆っていませんが、この生き物は日差しに弱いので、晴天時は上にシートをかぶせています」 そんな説明を聞き流しながら少女が厩舎に近づくと、中から獣のうなり声が聞こえてきた。 「うー! うー!」 奇怪かつ陽気な声に近づいてみれば、ゆっくりの顔の両脇に蝙蝠の翼を生やした、謎の生き物がふわふわと飛んでいる。 「肉まん種の、ゆっくりれみりゃです。ご覧の通りある程度飛べるので、この厩舎は全体を金網で覆っているのですよ」 「ずいぶんと機嫌がよさそうですね」 少女の言葉のとおり、れみりゃは鼻歌が出そうなニコニコ顔で飛び回っている。 「さっき、餌のゆっくり霊夢を与えたからでしょう」 「ゆっくりを?」 「ええ、出荷間近なのでゆっくり霊夢を餌に与えています。味がよくなるとのことで。れみりゃは高級食材などで引く手あまたですから、十分元がとれるといわけです」 なるほど、少女はれみりゃの毛並みの良さの理由がなんとなくわかった。 「大切に育てられているのですね」 「ええ、肉の質を高めるために運動も欠かさずやっています」 男の言葉が合図だったかのように、突然れみりゃが動きを止めた。 れみりゃの視線の先には、れみりゃよりも一回り小さな金髪のゆっくりが一匹。異様さでは類を見ないゆっくりだった。 翼らしきものはあったが、宝石を並べたような代物。瞳は見開いた真紅。 「ゆっくりフランです。」 男にその名を紹介された異種は、れみりゃの周りを満面の笑みで飛び回る。 れみりゃもあどけない笑顔で向き合ってはしゃぎまわっていた。 傍目には、仲睦まじい姉妹かナニカのように見えるのだが。 しかし、それは突然だった。 「ゆっくりしね!!!」 フランの口から拳のようなものが伸び、れみりゃの顔面中央に突きささる。 その拳に顔面をへこまされたれみりゃは呆然と身動き一つしない。 拳がフランの口に戻ってから、ようやくぽろぽろぽろと、とめどなく流れる涙。 「……! ……!!」 口は嗚咽にゆがんで、動転を言葉にする術を知らぬよう。 「うー! うー!」 ただ一匹、フランのみが楽しげに笑っていた。 フランは、再びれみりゃの正面に向きなおる。 「うあー! うあー!」 泣きながら逃げ回るしかないれみりゃ。 「ご覧の通り、なぜかフラン種の方が強いので、フランにはれみりゃを追っかけ回す役をさせています。他にもれみりゃの誘導など、とても助かる存在ですよ」 「牧羊犬みたいなものですか」 少女の言葉に、我が意を得たりといいたげな男の微笑み。 「さて、お次は最後。ゆっくり霊夢、魔理沙からの餡子の回収方法です」 ついにその時がきた。 少女は腕に抱えるそれをぎゅうと抱きしめる。 遠めにもわかる、巨大なゆっくりが部屋の中央の檻に鎮座していた。 その体躯は、高さだけでも少女の背を越していた。 横幅も広く、その重量は計り知れない。 「あれが、巨大種。ゆっくりレティです」 ぷっくりと膨らんだその生物を、男は指差す。 「雑食性ではゆっくりユユコに及びませんが、許容量ではゆっくり一でしょう」 この巨体を前に、男の声は説得力に満ち溢れている。頷くしかない少女。 ゆっくりレティは眠っているのか、目を閉じてくうくうと静かな呼吸音を奏でていた。 遠目には可愛らしいのだが、巨体の異様さは拭いがたい。 「今、先ほどの食料を消化中なのでしょう。そろそろ、お腹が空いて起きる頃です。ちょっとお待ちください」 その言葉を残して、男が部屋から姿を消す。 しばらくして、男はゆっくり霊夢を一匹抱えて戻ってきた。 「おじさん、今日もゆっくりしようね!!!」 その言葉と、黙って抱えられている様子に、ゆっくり霊夢の男への信頼が伺える。 恐らく、その無垢な信頼感は繁殖から育てたゆえだろう。 推察を重ねる少女へ、男は静かに語りかけてきた。 「では始めますよ」 少女の頷きを確認するなり、レティの檻に放り投げられるゆっくり霊夢。 「ゆっ、ゆっくり!?」 遠ざかっていく、ゆっくり霊夢の驚愕の表情。 レティの体躯にあたり、ぽよんとはねて転がる。 同時にのっそりと動き出すレティ。 「ゆゆゆゆゆゆっくりしていってね!!!」 一目散に檻の入り口へ。 しかし。 「早く扉を開けてね!!! 」 すでに男によってロックされた後だった。 地面が揺れる。 ゆっくりレティが飛び跳ねながら近づいてきていた。 「おじさん! ここから出して! もっと、ゆっぐりじだい゛いいいい!!!」 「レティ種は鈍重なので扱いやすいのが利点となります」 扉越しの哀願も、男の穏やかな眼差しを動かすことはできない。 やがて、ゆっくり霊夢の上に差す巨大な影。 レティが、真後ろにいた。 ゆっくり霊夢の顔がくしゃくしゃに歪むのと同時に、開けっ放しのレティの口から分厚い舌がのびる。 霊夢は瞬時に舌に巻き取られた。 「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」 悲しげな絶叫を残して、ぺろんとレティの口の中へ。 少女は見た。 飲み込もうとしたレティの口の中にうごめく、何匹ものゆっくりたちを。 レティのベロに抑えられて身動きもできず、滂沱の涙を流して視線を男に向けている。 「レティ種は、リスのように食べきれない分を頬に貯蔵して蓄える癖があるんです。最長で二週間は保存されていますね」 ゆっくりたちの視線に、男は興味を示さない。少女に自らの事業を説明することの方に傾注している。 「餡子の回収は、レティが熟睡した後に、後ろに穴をあけて搾り出します。定量を絞ったら、塞いでまたゆっくりを与えるのです。秘伝のタレを継ぎ足し、継ぎ足し使っている焼き鳥屋を思い浮かべてください」 言われてみれば、寝床に戻るレティの後頭部に隆起部分が。 「ちなみに、一度レティ種に消化させることで、甘味がまろやかになって質がよくなることと、混ざり合うことでの品質の均一化が図れます。生産者にとって大切なことは、量産性と高品質、そしてその維持です。このシステム構築は、私の ゆっくり業者としての矜持なのですよ」 誇らしげな男の言葉が少女の印象に強く残っていた。 職業人魂。 男の言葉を、少女は強く理解できる。 なぜなら、自分も人形という分野で職人的な魂に触れているからかもしらない。 そう。少女は、アリスだった。 可憐な彼女には場違いなその加工所を後にしたアリスは、夕焼けの空に時間の経過を知る。 「今日はずいぶんと大人しかったわね」 一息ついて、見学の間中、両手に抱えていたソレに今日初めて話しかける。 「それにしても、いいお話が聞けたわ、魔理沙」 アリスの腕の中でぶるぶる震えているその生き物は、正確には魔理沙ではない。 数ヶ月前、魔法の森で捕まえたゆっくり魔理沙だった。 「でも、今から震えてどうするの? 魔理沙をあそこに預けるのは、明日よ」 アリスの真顔に、冗談のニュアンスは欠片もない。 「い゛や゛あ……」 ゆっくり魔理沙からこぼれる弱弱しい悲鳴を聞きつけて、アリスは嬉しげな顔を紅潮させる。 「だって、私があんなに優しくしてあげているのに、あなたは逃げ出そうとするんですもの」 言いながら、息も荒くなる。 「だったら、あそこでゆっくりしていってもらうだけよ」 「い゛や゛だあああ! ゆ゛っぐり、じだくない、じだぐないよおおおお!」 「あらあら、ゆっくりにあるまじき言葉ね」 涙やらなにやらで醜く濁ったゆっくりの言葉を、恍惚の表情でまぜかえすアリス。 「どうしても嫌だというのなら、仕方ないわね。その代わり、わかっているかしら?」 「うん! つねったり、踏んだり、……しても、いいから!」 しゃくりあげながらのゆっくり魔理沙を、アリスは一転して慈母の笑みで見つめる。 ぎゅうと、愛情をこめて抱きしめつつ話しかける。 「そこは『いいんだぜ』にしなさい」 「わっ、わかったぜ!!!」 「ああ、本当に可愛い、魔理沙!」 宵闇が迫る夕べを背景に、一つに重なる影。 何やら、それなりに幸せそうな一人と一匹であった。